冬の寒さが予想以上にこたえます

加齢に伴う体力低下を50代で予測するのは困難?(2013.12.19)

 「今日は午後から関東でも雪が降るかもしれない」と、朝から天気予報で告げられ、「猛暑の次は寒さかあ」とため息をついています。

 個人的には「暑さ」には強いと思っています。今年も30数度という室温のなかで、扇風機の風のみで、このブログを書いていました。

 しかし加齢と共に、「寒さが体に大きな影響を及ぼす」というのを実感するようになりました。「年をとるというのはこういうことだったんだ」と今更ながらに驚いています。

 若いときに、祖父や祖母が厚着をしていたり、冬になると体の節々が痛いとか、血圧が上がって眩暈がするとか、まあいろいろな症状を訴えていたことを覚えていますが、今まさに自分の身にそういったことが起こりつつあるなと思っています。

 もともと体が弱かったので、自分の体調については、かなり神経を使って気にしているわけですが、時には気にしすぎて悪い方向にばかり考えてしまう「心気症」の傾向もあります。

 先日も夕食を食べ過ぎで胃が重くなり、軽い吐き気があったのですが、これはもしかしたら「胃痙攣」の兆候かとか、「胃ガンの初期症状か」と心配になって、夜中に起きだしてネットで症状を検索し、さんざん悩んだ末、どうやら食べ過ぎによる「急性胃腸炎」だと自分で判断し、胃薬を飲んで寝たら翌日はすっきり。心配しすぎです。

 12月に入ってからは、これまでほとんど感じたことのない腰の張りを意識するようになり、これは年寄り特有の腰痛の初期症状だなと思っていますが、最初は「腎炎」とかを自分で疑っていました。

 かかりつけの医者に症状を告げると、「寒いからね」と一言。要するに年をとったら、寒いときは腰が痛くなる人が多い、というだけのようで、実際ネットの情報を見ても、これらの原因は不明と書かれているものが多いです。

 私がこういった加齢に伴う衰えとして体の変化を感じ始めたのは50歳ぐらいから。食べ物の嗜好が肉から野菜に代わり、食べる量も徐々に減少。アルコールもちょっと飲み過ぎると不愉快な気分に。

 髪の毛は細くなり、地肌が透けて見える。目は55歳ぐらいから老眼をはっきり感じるようになり、歯茎は少しずつ減少。歯槽膿漏が心配。

 味覚も、同じものを食べている息子との話で、徐々に感度が落ちているようです。血圧は冬が近づく度に上下動が大きくなり、腰や大腿部の冷えを意識し、股引着用。

 テレビではアンチエイジングのコマーシャルを流していますが、どうやら加齢の勢いは止めることは出来そうになく、いかにその進行を緩やかにするかという部分に努力が必要なようです。

 というわけで、要するに50代で早期退職を考えていた時期に描いていた60代の自分は、50代の健康状態から推定せざるを得なかった訳ですが、現実はそれよりも加齢の勢いが強くなり、思ってもみない症状が出てくることも予想しないといけなかったんだなと、昔を振り返って考えています。

 つまり50代の時は60歳になっても働けると思えますが、実際になってみると体力が予想以上に落ちていることもある、ということです。


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