2泊3日の検査入院が無事終了

2017.2.16

 月曜から2泊3日の検査入院で、昨日無事退院。今回は昨年夏に行ったクモ膜下出血の術後の経過を見るという検査ですが、その内容は昨年の手術とほとんど変わりません。

 つまり手術と同じようなことを行うわけで、そのため2泊する必要性が生じました。具体的には、クモ膜下で出血した場所を昨年の手術で閉じたわけですが、その後血液の漏れが生じていないかどうか再度確認するというものです。

 そこまではいいのですが、確認する方法としては、血管内(動脈)に細いチューブを入れて確かめるという事で、やることは手術と変わりません。

 月曜日は検査前日で、血液検査、胸部レントゲン、心電図、尿検査が行われました。血液検査以外は特に痛い検査ではないので安心して受診。血液検査の採血も、看護士さんは無口で職人気質のベテランのようで、実に鮮やか。

 採血の針を刺したかなと思った瞬間、針は血管内に入っていて、注射器内に血がさらさらと入っていきました。「うわ〜こんな勢いで流れているんだ」と思いました。

 採血は6本取りましたが、カートリッジの交換も片手であっという間に行われ、「いやあプロだなあ」と感心して見とれていました。おかげで痛みはほとんどなし。助かりました。

 私はアトピー持ちで皮膚が硬いので、採血時はいつも注射器の針が入るときかなり痛い思いをします。しかしそう思って身構えると、筋肉に力が入るのか、ますます痛くなるという事が分かってきたので、最近は意識して力を抜くようにしています。

 というわけで前日が終了。翌日の火曜日は朝から検査着に着替えて病室で待機。しばらくすると看護士さんが表れ検査室まで引率。検査台の上に上がり横になると、あとはもうマグロ状態。

 「どうにでもしてくれ」という心境になりますが、それでもやはり心配。先ずは血圧や心電図の端子が装着され、続いて点滴。これも少し痛いですね。でも我慢できます。

 点滴から造影剤(放射性物質)が入れられ、鼻には精神を落ち付かせる薬が入ったようです。静かに呼吸を繰り返しているとやがて本格的な検査開始で、あらかじめしるしのついていた両手首(普通は片手ですが、私の場合は血管の形が悪くて両手でやるという事でした)の一部を切開。

 その前に周辺部は麻酔が効いていますので痛みは全くなし。ただ意識はあるので、手首に穴が開けられているという状況は分かります。

 この穴は静脈ではなく動脈に達していますので、当然出血もあったのだと思います。そういった出血の対処をしながら、少し太めの管を動脈に入れ、その中をさらに直径1〜2mm程度のチューブを入れるという事でした。

 チューブは手首から入れられ、そのまま腕の中を通り、首筋に達し、そこから後頭部のクモ膜下患部まで達したはずですが、痛みもなく、体の中をチューブが通っているという感覚も皆無。

 というわけで、じっとしているのが辛いものの、あとは痛くもかゆくもなく、1時間ほどで検査終了。この間血管の撮影も行われ、その画像を後で見せてもらいましたが、ともかくぐちゃぐちゃに入り組んでいる血管です。

 こんな迷路のような血管を通したのかと、医師の手腕に感服しました。ちなみにこういった事後検査は今年の夏にもう1回あるそうですが、そのときはMRIを使うそうで、血管内は通さないという事でした。

 検査終了後は痛みもなく、すぐに病室に戻り夕食。のんびり食べていたら消灯の時間となり、今度はリラックスして就寝。検査後に問題になったような箇所もなく、結果も良好。

 血液の漏れはないとのことで、安心を得るために我慢して検査を行ってよかったと思っています。今後は飛行機にも乗ってよいとのことなので、早速次はいつどこへ行こうかと考え始めています。

 ただ今回の2泊3日の検査費用は約5万円。ともかく出費が多いですね。旅行に行く場合は、日程を短くして宿泊費を減らすしかなさそうです。

 もちろん大事を取って行かないという選択肢もあるわけですが、それじゃあ何のための人生だと思えてしまいます。行けるときに行くというのが一番です。

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