秋は野菜価格が高騰?

アメリカの干ばつで穀物価格が上昇(2012.8.24)

 連日の猛暑と日照りで、私が日頃から楽しんでいる家庭菜園の土は、表面がカラカラに乾き、草を取ろうとすると、ホコリのような乾燥した土が舞い上がります。

 すでに植えていたキューリは旅行中の日照りで全滅。ナスは雨が降らない上、肥料が少ないため、ほとんど実をつけません。ネギはパサパサに乾いて、葉っぱが茎のように固くなっています。

 これは乾燥という状況を通り越して、日照りまたは干ばつと言えるのではないかと密かに思っています。周りの畑を見ても、例年今頃は青々と成長し始める里芋の葉っぱが茶色く、いじけています。

 こういった状況が関東地方では山沿いを除いて続いているので、これは秋から野菜の価格が上昇するなと思っています。(全国的には、雨が降っている地域もありますから、そんなに激しい上昇にはならないとは思います)

 と言うのが我が家の近辺の状況ですが、どうやらアメリカの干ばつは深刻なようで、大豆、小麦、トウモロコシの生産量が激減して、やがては日本の食料品価格の高騰につながるのではというニュースを聞くと、さすがに心配になります。

 影響を受けそうな大豆製品をちょっと考えてみると、味噌、納豆、豆腐、枝豆、厚揚げ、しょうゆと言ったところでしょうか。

 直接的な食べ物は以上ですが、大豆は飼料にもなっているはずで、その飼料は豚や鶏に与えられています。また大豆油(サラダ油)としての用途もあり、影響は広範囲に及びそうです。

 小麦の場合は、先ず代表的なものに小麦粉があり、ほとんどのパンや菓子、麺類に使用されているはずです。我々が日常食べている主食は米ですが、米以外ではと考えると、だいたい小麦に行きつきます。

 当然ながら大豆同様、家畜の飼料にも入っていますので、間接的な影響があります。これはトウモロコシも同様です。トウモロコシは直接食べる分と、飼料、そして油としての用途が大きいと思います。

 こうやって考えていくと、朝から晩までの自分の家の食卓上の食品を見ると、ほとんどの製品になんらかの影響があるように思います。

 と言うことは、米以外のおかずの部分を、我が家の一ヶ月の食費から仮に少なく見積もって30000円としても、これらの製品のすべてが5%値上がりすれば、一ヶ月1500円の負担増になります。

 我が家の場合、東京電力の値上げ分よりも大きな値になりますので、これは深刻な事態ではなかろうかと考えています。

 電力料金が上がり、消費税が上がり、物価が上がって来れば、生活が苦しくなるのは当たり前です。

 その上で、高齢の年金受給者は、数%の受給カットになるようですから、すべてを合計して収支を計算すると、これから数年で、支出は現状の1割り増しになるようにも思えます。

 ということはその分収入を増やさないと、今と同じ水準の生活は維持できないと言うことになり、収入の増える見込みのない年金生活者は、アメリカの干ばつで大きな影響を受けることになります。

 年金生活もグローバルな視野で見ていかないといけないことがよく分かります。  


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