10月からの値上げ

値上げラッシュで生活は維持できるか?(2013.9.28)

 「値上げ 家計直撃」と新聞に出ています。我が家の家計は何回もシミュレーションをして、私が65歳になる、あと4年半なんとか持ちこたえれば、その後は収支が若干上向くという計算になっていますが、先日も書いたように物価上昇や年金引き下げといったリスク要因は考慮してません。

 しかし現実を見ると、今日の新聞では値上げ品目として「牛乳」「清酒」「豆腐」「ごま油」「海外旅行」「ガス料金」といった項目が並んでいます。

 理由は円安と原料価格高騰だそうです。テレビでは、ニュースと称しながら毎日のように「あれがうまい」「ここが面白い」「これが便利だ」「消費は上向いている」「高級品が売れている」という、景気が回復しているかのようなイメージを盛り上げるようなキャンペーンとしか思えないような報道を流し続けています。

 政府とマスコミが一体となって、「景気は回復しているんだ」「高級品が売れているんだ」というイメージを一生懸命庶民に植え付けて、消費税が上がったときのショックを和らげようとしているように思えてしょうがないです。

 マスコミのそういったキャンペーンにのせられて、「よし、消費は上向きだ。これからは給料も上がって楽な生活が出来るに違いない。だったら消費税が上がっていない今の内に家や車を買っておこう」と考える人もいるかもしれないなあと思ってます。

 しかし今ですら「経営が苦しいから値上げせざるを得ない」と値上げをするメーカーに、給料まで上げる余裕があるのかな?という疑念を感じます。

 とはいうものの、現実に食品価格が上昇していることは、毎日スーパーに行っているのではっきりと感じています。

 日々感じるのは微々たるものです。300円のものが1%上がって303円になった程度のものですが、月に直せば食費が5万かかっていれば500円上がったことになります。

 特に猛暑の影響でしょうか?こういったことをマスコミは報道すべきだと思いますが野菜の値段は上がっていると思えます。レタスなんか、葉の間がスカスカなのに、それを半分に割って売られています。

 さてどうするか?買いだめできそうな清酒やごま油といった食品もありますが、そういった努力にも限界があります。我が家の場合は家庭菜園がありますので、これがずいぶん家計に役立っているなと感じています。

 それ以外には、メニューを工夫する。外食を減らす。さらにスーパーやコンビニでの弁当購入も減らし、なるべく手料理で頑張るしかないと思いますが、あまりにそればっかり考えていると、生活に疲れてしまいます。

 しかし疲れてしまいます、なんて愚痴を言っていられる程度ならまだ良さそうです。最近我が家が利用する鉄道で人身事故が多発しています。

 切羽詰まって生活がどうしようもなくなっているという人が、まったく誰からも顧みられることなくこの世を去っているように思えてしょうがないです。もちろん私の認識が間違っているのかもしれません。

 人身事故と言うだけでその内容や理由、原因がさっぱり分からないので、「マスコミが報道しないような底辺では、いったい何が起きているんだろう?」という疑問を持っています。


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