年金生活にはボーナスがありません

ボーナスの時期がやってきました(2013.11.17)

 11月の半ばを過ぎ、サラリーマンの方はボーナスの支給が見えてきました。早期退職後、一番嫌だなと思うのがこのボーナスの時期ですね。

 以前はある時期にまとまったお金が入るので、そこでそれまでの家計の赤字を埋めたり、税金や保険料の一括支払いをしたりしていました。

 しかし今は数か月ごとの定期的な年金と一ヶ月ごとの非常勤講師とネットの収入しかないので、私の好きな旅行を除いて、日常生活では1万円以上のものは滅多に買わなくなりました。それでも時折電器製品が壊れたりしますので、思っても見ない支出を強いられたりします。

 今後気になっているのはパソコンの買い換え。今使っているモノがXP仕様なので、Win8にしないとセキュリティの面で問題が出てきそうです。

 そう思って本体だけのものを調べているのですが、これが4〜7万ぐらい。今年の春先に購入した中古自動車のタイヤが、元もと少し溝が減っていた関係もあり、来年の春ぐらいまでには交換の必要性がありそうで、これが2〜3万。

 冬場に入り、今年から大学生になった息子は、私服通学ですから冬用のコートが必要になりそうです。これが5000〜1万ぐらいでしょうか。

 まあ住宅ローンの支払いが終わっているので、それらの支出によって家計が著しく影響を受けると言うことはないのですが、やはり万単位のお金が出ていくのは辛い

 というわけで、財布の中に小銭が貯まると100円玉貯金と500円玉貯金を行い、これが私のボーナス代わり。両方合わせて満杯になれば約10万ですが、まだ半分ぐらい。先は長そう。

 というわけで、「いいなあ」とおもいつつボーナスの平均額を見たりしているのですが、経団連の発表に寄れば妥結額の平均は82万円で5.79%増、ということのようです。

 しかし、これは一部の業種が突出した利益を上げているからで、そういったことをすべて考慮してサラリーマン全体のボーナス平均額を見ると、昨年比550円アップに過ぎない、なんていう記事も出ています。

 まあ自民党は景気が回復していると言うことを何とか数字で表現したいと思い、それを経団連が素直に受けてこういった統計数字を出しているのかもしれませんが、実際にはあちこちの企業がボーナスアップと宣言している割には、全体としてみればほとんどアップしていないというのが実態のようです。

 つまりボーナスアップの企業だけを取り上げて報道したり、高級品が売れている現場だけを取り上げて報道していれば、それだけで景気が良くなっているというイメージは作れるということです。

 実際問題、円安効果でスーパーの食料品価格やガソリン価格は高止まりしています。この冬は灯油の価格も昔のガソリン並みの価格になっていますから、おいそれと暖房器具を使うわけにもいきません。

 そういった現状を知ってか知らずか、ここのところ再び円安傾向が強まり、その影響で株価が15000円台にのりました。「だから景気は良いんだ」と言いたいのかもしれませんが、単に為替に左右されているだけだ、むしろさらなる円安で物価が上がると思えば、購入意欲は萎えます。

 幸いにもボーナス時期が近づいてきましたから、一部の人気商品が売れて、それをまたマスコミが「売れて売れてしょうがない」と囃し立てるのかもしれませんが、そんな状況じゃないだろうとつい文句を言いたくなってしまいます。


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