個別項目はさらに悲惨?

実質消費支出減少の内訳(2014.11.30)

 実質消費支出が減少傾向にあるということは分かりましたが、それでは皆さんは一体どんな部分で消費を抑えているのか、という事が気になり、その内訳を調べてみました。

項目 金額 前年比 減少原因
食料 69656 -1.4 魚介類、外食
住居 18021 -12.5 設備修繕・維持
光熱・水道 20220 -1.3 電気代
家具・家事用品 9266 -14.4 家庭用耐久材
被服及び履物 11988 -6.9 洋服
保健医療 14009 8.8
交通・通信 43895 -4.7 自動車関係費用
教育 14564 -2.5 授業料等
教養娯楽 27769 -5.6 教養娯楽サービス
その他 59190 -4.2 交際費、こづかい
合計 288579 -4.0

 こうやって内訳を並べてみると、どのような部分を節約して、現在の生活を維持しようとしているかがよく分かります。逆に節約の対象となった分野は、企業の業績が振るわないということになりそうです。

 食料については、魚介類というのはたぶん刺身や鮮魚といった、比較的高価なものではないかと推察できます。我が家もマグロの刺身なんかは滅多に食べなくなりました。

 どちらかと言うと干物系が多くなり、後は切り身で煮魚。それも他の具材(野菜)と混ぜて煮ることによって、全体量を増やし、コストを下げています。

 外食代は大きいです。一食あたり600円を目処にしていますが、その金額で食べられるものは限られますので、必然的にそれなら自宅でパスタ、なんていう発想が定着しました。

 ちなみに朝食でコンビニのおにぎり、なんてこともかつてはやっていたこともありますが、2個買えば200円。パンなら6枚入りで私の場合3食分に該当するので一食あたり50円ぐらい。これに1個20円程度の卵2個で目玉焼きで充分と考えれば100円弱の朝食となります。

 住居費は基本的に管理費やリフォーム代だと思われますが、一度に大きな金額が必要なので、消費を控えるのは当たり前のような気がします。これは家具にもいえると思います。

 さらに洋服関係。どうしても必要なもの以外、安いからという理由では買わなくなりました。ここ数ヶ月で買ったものはシャツと靴下だけです。

 それにしてもこうやって個別の内訳を見ると、現状はかなりひどいです。全体でー4.0%だったと問題になっているわけですが、住居費や家具関係は10%を越えた落ち込みですから、落ち込んでいるどころの騒ぎではないように思います。

 一方実収入は2%減ですから、支出が4%減ったことにより、かろうじて生活を維持し、さらにその差額によって社会保険料の増加等に対応しているとも考えられます。

 しかしこの現状を変えるにはどうした良いのかとなると、各政党の党首討論の議論を聞いていても、理念は分かるけど実際はどうなのかなあという感想ばっかり頭に浮かびます。


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