「買う」という行為の心理的効果

歳末セールが始まっているようです(2015.12.18)

 今日は冷え込みました。昨晩それを予想して寝具を増やしておいて良かったです。それでも朝は顔が寒くて早めに目が覚めました。6時過ぎに起きて、昨晩の残りで朝食を食べ、息子を送り出し、ゴミ捨てへ。

 家庭菜園の土には霜が降りていました。今年初めて見たような気がします。戻って今度は洗濯。日曜から出かけるので、それまでにいろいろとやっておかないといけない家事があります。

 一段落して近所のショッピングモールへ。平日ですが、結構人がいました。すべての商店で「セール」という札が仰々しく垂れ下がっていて、ついつい手に取ってみてしまいましたが、「これは良さそうだ」と思えるものは、元の値段が高いので「半額」と書かれていても買う気が起きません。

 一回りして、あまり長居をしていると人込みで風邪をうつされるかもしれないと思い早々に退散しましたが、まあなんとなく師走のせわしなさを感じるようになってきました。

 サラリーマンの方はすでにボーナスが支給されているのかなと思いますが、年金暮らしになってみると、実に貴重な収入だったなということが、改めてよく分かります。

 ちょっと多めの金額を、いかに効率よく貯蓄と支出に分けるかということを、将来の展望を考えながら熟慮すべきだなと、今頃になって気が付きます。

 一方年金暮らしの場合は、働いていなくても二か月に一回、働いたころの分に見合った年金が振り込まれるわけですが、ボーナスのような大きな臨時収入ではないので、退職後に大型商品を買うのには非常に勇気が必要になります。

 それでも、年金支給日後のスーパーでは、高齢者と思われる人たちが、籠に食料品をたっぷり詰め込んで買い込んでいくのをよく目にします。

 我が家の86歳になる母親を見ても分かりますが、高齢になればなるほどスーパーに行く回数は減ります。その分、1回に買う量は多くなります。結果的にかなりの食材が無駄になっているのではないかと若干危惧しています。

 それでも「買う」という行為は、なぜか心理的に大きな満足感を得られるのが実に不思議です。そういった感情があるため、必要だから買うのではなく、「買いたい」から「買ってしまった」というような満足感を得るために買う人もいるのではと思います。

 私から見れば究極の無駄遣いだとは思いますが、それでストレスが解消されているのかもしれません。

 自民党政権は軽減税率で大盤振る舞い?をしたかのように見せかけ、さらに低所得者には3万円給付をし、一方で企業は減税、国際分野ではどんどん援助という流れになっているように思えるのですが、何回も言われているように財源はどうなるのか?が気になります。

 新聞の片隅に書いてありましたが、高額療養費の限度額が今後増える可能性があるみたいです。高齢者に受けの良い政策はガンガン宣伝し、負担増は新聞の片隅にちょこっと出るというのは、まあ戦略なのかもしれませんが、ずるいなあと感じます。

  
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