年金だけでもぎりぎり生活できそう

無職高齢者世帯の平均支出額(2016.5.25)

  昨日は買い物ついでにブックオフに行ったと書きましたが、その後通常の本屋さんにも行っています。だいたいが立ち読みばっかりで本屋さんには申し訳ないのですが、目についたのが「プレジデント」という雑誌。

 6/13日号の見出しが「お金に困らない生き方」となっていて、定価750円。内容を見ると結構面白そう。下流老人とハッピー老人の分かれ目とか、面白そうな記事が出ています。

 ぱらぱらと見て、家計診断みたいなところを眺めていたのですが、ずいぶん我が家の家計と違うなあというのが率直な感想です。

 実際にこの雑誌を買ったわけではないので細かい数字はもう覚えていませんが、老後の生活で悩んでいる人は参考になりそうなことが多いように感じました。

 そんな中、やはり家計についての記事が気になったので、今日のこの記事を書くにあたって、改めてネットで総務省の家計調査のデータを検索してみました。

 すると「All About」というサイトで平成27年の5月の比較的新しい数値が出ていることを発見。無職の夫婦二人の1か月の支出です。それによれば、細かい数値は四捨五入しますが

 食費6.7万、住居費1.6万、光熱費2.1万、家具家財1.0万、衣服0.8万、医療1.3万、通信2.6万、教養娯楽2.7万、その他(交際費、嗜好品、理美容、雑費)5万、税保険料2.9万で合計が26.7万だそうです。

 つまり年間320万が必要という事になります。これに対して年金の平均は22万だそうですから、毎月5万弱。年間で60万近い赤字となります。

 65歳から20年間これで生活すれば60万×20=1200万円の貯蓄の取り崩しが必要という計算です。ただし加齢によって生活費は減少します。

 一方で医療費が増えたり、物価自体が上昇したり、場合によっては自分自身が施設のお世話になるというようなことまで考慮すると、単純に考えて平均的な生活をするためには65歳時点で2000万程度の貯蓄が必要というように思えます。

 では実際にそれだけの貯蓄があるかと言われたとき、「大丈夫だ」と答えられる人が少ないというのが現状なのかなと思います。

 だとすればその時点で考えられる選択肢は2つしかありません。一つ目が何らかの形で収入を増やす。働いても良いし副収入でもよいし、資産運用でも構いません。

 もう一つが支出を減らす。上記の内訳を見て不思議だなといつも思うのですが、例えばなぜ食費が6.7万もかかるのか?我が家は息子と二人暮らしで、息子の昼食代は負担していませんが、私のアルコール代や昼食代も含めて4万程度で収まっています。

 住居費は持ち家ですから、税金やリフォーム代を除いて、月々はゼロ円です。家具家財や衣服の代金に月2万近くかかるのも実に不思議。

 そうやって実態に合わせて細かく考えていくと、個々の家庭でこれらの数値には大きな幅があるんだろうなと感じます。だとすれば支出を減らすためには、個々の家庭の実態に合わせた努力が必要だという結論になります。

 さらに言えば、そういった実態を把握するためにも家計簿をつける必要があるという事です。現在の我が家の月々の生活費(私の旅行代や息子の学費、税金保険料を除いた額は11万ぐらいです。

 税金保険料を含めると、この額は14~15万ぐらいになりますが、これなら年金+αでなんとかしのげそうだというのが、現在の私の将来の見通しです。


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