過払い金請求、カードローン
リボルビング払い

2017.5.1

 テレビのコマーシャルでなんたら法律事務所の宣伝が鬱陶しいなと感じています。借金があったんじゃないですか?だったら過払い金があるかもというコマーシャルです。

 しかも、本当かどうかは全く不明ですが、過払い金を調べたらその額が100万円を越していたという実例付きです。実際に過払い100万を生じさせるために、いくら借りていたのかという事が気になりますが、ネットで調べると借りた金額、返済していた年月によって、割と容易に返済金が高額になるようです。

 つまり早い話が、ほんの少し借りたつもりが、返すのに延々と手間取っていると、ひたすら返済金が膨れ上がり過払い状態になっている可能性があるという事です。

 従って100万程度を借りても、積もり積もって返済していた額は200万を越している場合があり、このうちの何%かは、違法のというか当時許されていた高率の返済を強いられていたという事になるようです。

 その意味では、鬱陶しいコマーシャルではあるけれど、借金を重ねていた人は検討の余地ありという事でしょうか。

 一方4月28日の朝刊には、「カードローン 規制強化」という記事が出ています。どうやら過剰な貸し付けが問題になっているようで、今後は融資の上限額の引き下げを行うそうです。
 
 マイナス金利になって、銀行は手持ちのお金をどのように利用して利ザヤを生み出すか頭を悩ましているのだと思いますが、個人の借金はそのお金の使い道として便利だったという事です。

 逆に言えば、生活が苦しいためこういったカードローンを利用している人が如何に多いかという事ですね。しかも現行の各銀行の規定を見たら、三菱東京 UFJは融資の最高額が200万円だそうですから、いくら何でも多すぎないかという気がします。

 三菱はこの額は今後50万に引き下げるみたいですから、逆に返済のめどが立っていてお金が必要な人は今のうちに借りておいた方がいいかもという気もします。

 また三井住友も現行300万を50万に引き下げ。みずほ銀行も限度額を年収の2分の1から3分の1に引き下げるようです。ちなみに消費者金融はすでに年収の3分の1までとなっているようで、銀行だけが優遇?されていたようです。

 我が家の場合は幸いに住宅ローンもすべて完済しているので、影響はありませんが、返済の予定もないまま一度大きな借金をしてしまうと、その後何十年もひたすらローンに苦しむという構図が見えそうです。

 しかしそうは言っても、病気やケガ、冠婚葬祭等で突然お金が必要という事もありますね。しかしその都度数万ならいいかと思ってローンを組んでしまうと、最初は緊張感があっても、やがてその状況に慣れてしまうような気もします。

 その昔、私がフルタイムのサラリーマンだった時、まだ若い時で手元にお金がないのに、どうしても5万円ぐらいのお金が必要になり、親に泣きつくのも嫌だったので、物は試しといわゆるサラ金で借りたことがあります。

 しかし当時は自分の借りたお金にどのくらい利息が付くのが不明なまま借りていたので、「このままではいけない」と思い、次の給料日に一括返済。

 すでに35年ぐらい前の話なのではっきりとは覚えていませんが、利息が1500円ぐらいだったと記憶してます。つまり50000円を借りたら、一か月で51500円になっていたということで、貯金ならいいのですが、ローンというのは恐ろしいものだなという事を実感しました。

 以来こういったローンの類は一切利用することなく来ていますが、どうしてもその必要があるときは、少なくとも返済額はいくらぐらいになるのかという見通しを持った方がいいですね。

 これはクレジットカードのローンやリボルビング払いにも共通すると思っているので、私はどんなに特典がついてもリボルビング払いを選択せず、翌月一括返済の形にしています。


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