ようやく家計収支が改善

2017.12.19

 57歳で早期退職をしてからもうすぐ8年です。54歳の時に妻がそれまでの人生でまったく聞いたことがなかった「悪性リンパ腫」という病気になり、2年間の闘病生活を経て他界。

 当時、息子はまだ中学生で、通常勤務の傍ら昼食用の弁当を作ったり、家事をこなしたりと、妻が入院中も忙しい思いをしていましたが、その後も妙に忙しい毎日が続き、1年間仕事をつづけたものの、私自身が自律神経失調症の症状を示すようになり、57歳で早期退職。

 早期退職をする半年ぐらい前から、当時の貯蓄額、退職金、将来の年金収入を考え、一方で家計簿をつけて将来の支出を予想。それらをすべてまとめて、我が家の財政がどうなるかをシミュレーション。

 その結果住宅ローンと息子の教育費で60台前半までは、節約生活を続ければ資産は減り続けますが、とりあえず私の好きな旅行にも行け、どうにか65歳に辿り着けそうだということが判明。

 というわけで、遂に早期退職を決断。その後57歳から63歳までは非常勤講師等で働き、もう一方でできるだけ倹約生活をしてきました。また早期退職時に予定通り退職金の一部で住宅ローンを完済。

 さらに息子の大学の学費も今年すべて払い終え、来年4月からは息子も働き始める予定なので、ようやく子育てからも解放され、同時に大きな資産減少のリスクからも解放されました。

 そんな状況が見えてきたので、先日も書いたように2014年ぐらいから資産減少リスクのある株式投資や投資信託の積み立てを再開。

 今のところ慎重な運用を心掛けているせいか、両者ともに順調に資産が増えていて、ここ7年間ひたすら減り続けた資産の減少にようやく歯止めがかかりました。

 もちろん投資ですから、この先どうなるかは不明ですが、57歳時点で行っていたシミュレーションで予想していた額より、資産は多く残っています。

 さらに、もし株式投資が今後もうまくいくならば、場合によっては資産が増加に転じるかもという期待も出てきました。ただしこの3〜4年間は、たまたま日経平均全体も上昇基調にあったため、大きな損失が発生しなかったということも分かっています。

 その意味では得られた利益を確実なものにするためにも、こまめに利益を現金化する必要あるなと最近感じ始めています。どうするのかと言えば、投資信託の一部売却ですね。これのタイミングを考えています。

 というわけで、ここにきて少し気持ちの余裕が出たのか、ちょっとばかり雑貨の類を購入する機会が増えています。ただここで気を許していい気になると、減るときはあっという間に減るのが買い物の恐ろしいところですね。

 しかし、57歳で早期退職後の家計のシミュレーションを作っていた時、65歳までは遠いなあとつくづく感じていましたが、過ぎてみるとあっという間ですね。

 唯一誤算だったのは、昨年春に患った鼠径部ヘルニアの手術と、夏に経験したクモ膜下出血による手術、そして三か月近い入院でした。

 しかも退職時にそれまで加入していた医療保険の月額が跳ね上がることを嫌って保険に加入していなかったので、予想外の大きな出費となりました。

 ただ高額療養費制度がありましたので、100万以上の出費にはなりませんでした。しかしこれらの経験を踏まえると、保険料が上がることは間違いありませんが、やはり退職後も医療保険は継続して加入した方が良さそうです。

 私も昨年の手術後1年4か月が経過していますので、持病があっても入れる保険というのをそろそろ考えないといけないなと思うようになっています。


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