500円硬貨の貯金箱が満杯に

2018.5.7

 ゴールデンウイークの後半は、天気予報が伝えていたほど天気は悪くならず、穏やかな天気が続きました。この間結局どこにも出かけず、半径5kmぐらいの範囲を車でウロウロしていました。

 そんな中連休中に読書用と思って図書館で借りたグレッグ・スミスさんという方が書いた「訣別 ゴールドマンサックス」という自伝が非常に面白かったです。

 グレッグ・スミスさんは南アフリカに生まれ、アメリカのスタンフォード大学を卒業。2000年にゴールドマンサックスに入社し、輝かしい実績を残した方のようです。

 この本は、この方のゴールドマンサックスでの経験と昇進、さらにゴールドマンサックスが、同時テロやリーマンショックを通して、会社の本質が徐々に変貌していく様子を、ご本人の視点で赤裸々に書いたものですが、一読して、「まあ投資の世界はとんでもなく大変なんだな」ということが良く分かりました。

 ともかくこういった投資会社に勤めている人は、大半がとんでもなく頭が良い人たちだということが良く分かります。またそういった人たちであっても、普段は結構人間味あふれるというか長所と短所を併せ持った人であるということも良く分かります。

 さらにそういった人たちが意図的に作り上げた金融派生商品と呼ばれるディリバティブの世界も、その仕組みはさっぱり分からないものの、とにかくそういった金融商品で大儲けできる可能性があるんだということも良く分かりました。

 逆に言うと、そういった人たちが日夜しのぎを削って、少しでも利益を生み出そうと四六時中頑張っているのが投資の世界であるということで、その末端に位置する私のような一個人投資家は、そういった大きなうねりの中に存在している1枚の木の葉程度なんだなということも良く分かりました。

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 話変わって、このゴールデンウイーク期間中に、いつも買い物後の500円硬貨を貯金している貯金箱がほぼ満杯になりました。これが満杯になると、ほぼ5.5万円ぐらいお金が貯まったことになり、これが私自身へのささやかなボーナスだと思っています。

 というわけで、自由に消費できるお金が5万円できたわけで、この利用方法をゴールデンウイークの後半、いろいろ考えていました。

 そこで改めて使いみちを考えて一番驚いたのが、「今ぜひとも欲しいものがない!」という現実です。もちろん「あったほうが良い」とか「何となく欲しいな」と思っているものはありますが、すべて「何が何でも欲しい」と感じているわけではない、ということです。

 そう思って日ごろの消費行動を振り返ると、結局三食の食材購入とか、必要最小限の衣料品とか、突然壊れてしまった電気製品の買い替え等の需要はあって、若いときに感じていた「あれが欲しい、これが欲しい」という感覚がすごく薄れています。

 要するにほとんどのものは身近に揃っていて、新規に買いたいものがほとんどないというわけで、これじゃ私のようなシニアが増えたら、日本の消費経済はどんどん衰退するなと感じました。

 というわけで、何に使おうかと、今思いつくものを楽しみながら少しリストアップしています。5万円と言う金額は、高価なものを買えばあっという間になくなってしまいますが、1万円程度のものなら5品目購入できるわけで、ちょっと裕福な気持ちになって、今はそういった余裕の気持ちを楽しんでいます。


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