経済優先を改める時期

深夜に地震を感じて、原発再稼動を憂える(2015.7.10)

 株を損きりして気分的には身軽になったものの、その後午後になって少し持ち直した様子を見て、やっぱり売るのは早かったか、なんて悔しい思いを抱いていました。このあたりが投資家が本来排除しなければいけない感情の動きだと思うのですが、なかなかうまくいきません。

 毎日雨模様で、このところウォーキングにいけず、家庭菜園の世話も出来ず、運動不足も明白で、やはり運動不足だと思考も後ろ向きになるなるなあと思いつつ、早めに就寝。

 私は夜中に1回だけトイレに起きることが多いのですが、この日も12時過ぎに何となく眠りが浅くなってきた頃、突然地下鉄が家の下を走っているようなゴーっという地鳴り。

 夢うつつに、「あ〜これは地震のP波(初期微動)だ。このあと揺れがくるかも。しかしちょっとこのぐらいの地鳴りでわざわざ起きるのもなあ」と思っていたら、ゴツンと揺れて、軽くゆさゆさ。

 「ふむ、これなら震度2程度か」と思いつつ、徐々に目が覚めてきて、ゴーっという地鳴りの音が聞こえたのが5秒ぐらい?最初の数秒は聞き逃している可能性もあるから8秒。だとすると震源地までの距離は60〜70kmぐらい?(地震の震源までの距離を求める公式があります)

 埼玉の地図を思い描いて、我が家から60〜70kmで、このところ地震の多いところは茨城県南部。だとすればこの距離で埼玉が震度2程度なら、茨城は4程度だろうと判断。

 こんなことを考えていたら目が覚めてしまい、ついでにトイレへ。再び寝込んで、朝6時半起床。ニュースで地震情報を見ると、岩手県で震度5弱、なんていう報道があり、「ありゃそんなに大きな地震だったのか?」と良く見たら、私が感じたのはそれ以前の深夜1時半頃の地震。

 震源地はやはり茨城県南部で、震度4。半分眠りながらも、いい加減な計算が成立したことに気を良くしましたが、岩手の地震は結構大きかったようで、時刻は3時46分と書いてありますから、かなりの人が飛び起きて慌てたのではないでしょうか。

 さらに今ヤフーの地震情報を見たら、今日の午後1時40分ごろ南太平洋でマグニチュード7の地震

 統計的なデータを見ているわけではないのでよく分かりませんが、あちこちで火山活動が活発化し、大きな地震が頻発というのは不気味です。

 川内原発では再稼動に向けて着々と準備が進んでいるようですが、この原発の詳しい位置を知っている人は少ないのではと思います。川内(せんだい)と呼びますので、宮城県と間違えている人もいるのでは?

 あらためてグーグルマップで確認すると鹿児島県の西側。桜島の西北西50〜60(km)ぐらいのところです。しかも日本列島の西半分には、列島を南北に分ける中央構造線(メジアンライン)という大きな断層帯があり、その先端はちょうど鹿児島県の川内原発付近に達しているように見えます。

 ただしウィキペディアでは、九州地方の線ははっきりしないという記述もあります。しかし「疑わしきは罰せず」という言葉もありますが、基本的には「疑わしきは作らず」若しくは「稼動させず」というのが、基本的な国家のありかただと思います。

 しかし原発の寿命を作った当初は30年と見積もっていたのに、いつの間にか40年に延ばし、最近は安全基準さえ満たせばさらに伸ばそう、という下心も見えるようになってきました。

 CO2削減協定や経済の問題もあり、確かに厳しい選択だとは思いますが、何でもかんでも経済優先という昔の考え方はやめて、もっと落ち着いた、地に足の着いた国家の発展というのを考えてもらえないかなと思っています。
  
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