65歳、70歳の体力を予想しないと・・

「働く男女の就業状況変化」から分かること(2014.2.27)

 2月23日のヤフーニュースで、厚労省が2005年時点で50代だった(私も含まれます)働く男女の就業状況変化を調べた、という記事が出ていました。

 結果は現在60〜64歳の男性の65%、女性の39%、さらに65、66歳の男性の46%、女性の28%が何らかの形で就業していたそうです。

 また再就職では男性の39%が「契約社員・嘱託」、女性の55%が「パート・アルバイト」だそうです。要するに60歳になっても、ほぼ半数の方が、自身の実情に合わせて何らかの仕事をしているということです。

 今年の3月いっぱいで定年退職となる方から、1年間無年金の期間が生じます。と言うことは、今後この就業比率はますます高まることが予想されます。

 実は教員の世界でも、すでに再任用制度というのが始まっていて、今年の4月はその応募数が例年に較べてかなり多い、ということを聞いています。

 応募する側は、やはり収入が1年間まったくないのは厳しいと考えているからだと思いますが、対応する側としては、希望が有れば基本的に受け入れざるを得ず、人事についてかなり苦労しているようです。

 さらに言うと、再任用者数が増えると言うことは、若者の新規採用が減る、と言う事にも繋がり、年金の支給が全員65歳開始となる今後10年ぐらいはこういった過渡期の傾向が強く出るような気がします。

 ということは、学校現場でも、通常の企業でも、就業者の平均年齢はどんどん上昇。若者の就業はどんどん厳しくなるということでしょうか。

 それを解消するためにさらなる経済発展を促さなくてはならないわけですが、果たしてアベノミクスでそれが実現できるか?若干最近懐疑的な風潮に陥りつつあるような雰囲気を株価の動きから感じています。

 一方現在50代の方は、こういった社会的な変動の影響をもろに受けるわけですから、60歳になったときにも自分の体力が維持できているような状況を日頃から意識しないといけないのかもしれません。

 虚弱児童と言われた私の個人的な感触ですが、男女ともに55歳ぐらいから健康状態の差が広がっていくような気がします。それは30年間ぐらい働いてきた疲労や不摂生の蓄積はもちろん、男女とも老年期にはいるため、体のバランスが悪くなる時期だからだと思っています。

 バランスが悪いときに、さらに不摂生を重ねれば、体調の変化もさらに激しくなります。誰も彼もが10年、20年先を予測して、現在の行動を見直さないといけないというややこしい時代になってきたように思います。


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