価格に敏感になった消費者

消費増税後、スーパーの売上高は五ヶ月連続のマイナス(2014.9.23)
 

 先日の新聞にスーパーの売上高のグラフが出ていました。8月は昨年比0.1%減で、これは五ヶ月連続のマイナスだそうです。

 つまり消費増税以後消費がなかなか回復しないということです。同様のことはデパートでも起きているようで、スーパーとグラフはまったく同じ形をしています。

 悲惨なのはコンビニです。五ヶ月連続は同じですが、8月は前年比2%以上の落ち込みで、スーパーやデパートよりかなり落ち込みが激しいです。

 もしかしたら昨年8月の売り上げが大きかったのかもしれませんが、私には近所のコンビニで割高なものを買うより(コンビニの商品がスーパーより割高なのかどうかははっきり分かりませんが)、安いスーパーを利用した方がよいと消費者が判断しつつある証拠のように思えます。

 また7月から8月にかけて日本は猛暑に見舞われましたが、記事にはエアコン、扇風機という季節商品が伸びなかったとも書かれていますから、これも深刻です。

 我が家の近所には半径5kmぐらいの中に電気屋さんが5軒ぐらいあるのですが、今日のように連休が続いた日や休日祝日はそこそこ混んでいますが、平日は店員さんの方が多いのではないかと思えるぐらいガラガラです。

 また休日も混んでいるとはいえ、駐車場が満車になるなんていう状況は滅多にありません。2週間ぐらい前でしょうか。近所に新しく電気屋さんが出来て新装開店セールをやっていましたので、混雑していると思い自転車で行ってみました。

 ところが駐車場は結構空きがあり、店内のお客さんは30人もいません。陳列棚には商品がきれいに並んでいて、係員さんが何とか売ろうとして待ち構えていることが良く分かりましたが、値段を見ると新装開店大サービスというほどの値段でもなさそう。

 消費者は価格に敏感になっているのだと思いますが、店頭で現物を見て、安い通販で商品を買う人も増えているのだと思います。

 私も今使っているパナソニックのデジカメが、ちょっと動作が不安定になっているので買い換えようと思っているのですが、狙っているカメラの店頭価格は35000円前後。

 ところが通販の価格comあたりで値段を見るとそれが3万円弱です。この差を知ってしまうと、とても家電量販店では買えません。

 では家電量販店のメリットは何か?それは実物を見たり触ったりすることが第一ですが、それ以外のメリットが余り思い浮かばなくなってしまいました。

 それでも店員さんとのやり取りができますから、たまに私も商品いついて聞いたりしますが、ともかく製品の付加機能が多種多様になり、店員さんも必ずしもすべてを知っているわけではなさそうです。

 質問した瞬間に、取扱説明書を読み始めて、「これはこういう意味です」と言われても、どうも信頼感がありません。「なんだ、私の方が知っているじゃないか」と思えるときもありますから、量販店の店員さんも大変だろうなとは思います。

 というわけで、話しがどんどん飛躍していますが、どうやら消費増税の影響は予想以上に大きいものがあり、それでも来年10月に再増税を行うと自民党は主張していますから、我々もそういった覚悟で今後も望まないといけないということが一つ。

 そのためにも、消費者は物を買うことにより敏感になる必要があり、販売側はどうしたら消費者が喜ぶような製品や接客が出来るのかを学ばないといけないということのようです。
  
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