退職者専用定期預金のその後

退職金の運用資産管理(2015.3.4)

 いっぱいいっぱいにテンションが高まったと思われる株式が落ち始めました。先週から今週にかけて、新聞や週刊誌に一斉に「株は危険水域なのでは?」という論調の記事が出ましたから、当然不安になっている人は多いと思います。

 もちろん私もそういった不安を感じたので、先週記事にしたわけですが、それにしては余りに素直にそういった雰囲気を反映し過ぎているような気もします。

 つまり誰かが疑心暗鬼になるように仕向け、売りを誘い、安くなったところを大口投資家が買い集めるという図式も考えられるということです。もちろん本当に限界が来て、これからズルズルと下がっていくのかもしれません。

 確率は常に5分5分。後は自分がどう考え、どういった投資行動をとるかということだけです。先週の私だったらこの場面では売ったかもしれませんが、余りに下げのタイミングが良すぎるので、もう少し待とうかなと思っています。

 それによって、価格的に大きな損失が出るかもしれませんが、3〜5年という少し大きな流れで見れば、すべての銘柄がことごとく悲惨な状況になるとは思えません。

 ただこういった心境でいられるのは、やはりある程度余裕資金でやっているという気持ちがあるからだと思います。ここしばらく続いた上げ相場で、投資資金を増やしてしまった人は、今日当たり少し慌てているかもしれません。

 というわけで、退職後の資産作りもなかなか難しいなと感じています。本屋さんに行き、この時期ビジネス関係の雑誌を見ると、その多くが、「確定申告関係」(これは昨日税務署に私も書類を送付しました)、退職後の投資も含めた生活関連、年金暮らし関係といったものが目に付きます。

 何回か書いていますが、この春退職する人にとって、この時期最も有利で確実なのが退職者向けの定期預金。通常の金利よりもかなり大きいので、銀行としては新規顧客獲得の意味合いもあると思いますが利用価値大です。

 ただ私が利用した経験から言うと、満期後の取り扱いが難しいです。つまり満期が来ると通常の0.03%というような情けない利率に戻ってしまうので、たとえ1000万預けてあっても、1年間で3000円の利息しかつきません。さらにそこから税金がひかれますから踏んだりけったりです。

 ということは、満期が来る頃には、次の投資先を考える必要があるということで、私の場合は一部が息子の大学の学費となり、残金は少しずつネット銀行に移動しています。

 ネット銀行については、以前ここでも何回か書きましたが、今は「住友SBI」を利用しています。今のところ特に問題なく快適にネットから利用できていますし、使いかっても良いと感じています。

 さらにこのネット銀行では、定期預金のほかに、外貨預金等も通常銀行に較べると手数料等も安く抑えられているので、ドルやオーストラリアドルを少し買っています。

 というわけで、投資と言ってもいろいろな方法があるわけで、単にビジネス雑誌が書いているような、「あの投資信託が儲かる」というような記事を簡単に信用しないで、自分で調べて資産管理を行うことが重要だなと感じています。


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