投資理念に共感を覚えました

鎌倉投信(結い2101)のパンフレットを読んで(2015.12.3) 

 資料請求をした独立系投資信託のひふみ投信と鎌倉投信から資料が届いたので熟読しています。先ずは鎌倉投信から。投資信託の正式名称は「結い2101」となっています。
 
 名称は2101年に向けて、これからの日本に必要とされる会社を選別して投資するというのが根本理念のようです。会社の所在地は鎌倉で資本金は4億3500万円となっています。

 2015年9月現在の運用状況の資料を見ると、先ず構成比で株式が60.6%、債券が3.0%、キャッシュ等が36.4%となっていて、全額を投資しているわけではなさそうです。

 要するに発展性のある個別の企業に投資するという趣旨ですね。総資産額は8月末時点で191億円。この額が他の投資信託に比べて多いのか少ないのか、単純に比較するのは問題と思いますが、ちょっと調べてみたら大型の投資信託は資産総額が1兆円を越すものもあるようです。

 また老舗の「さわかみ投信」は3000億円を超えているようです。

 したがって鎌倉投信は比較的小規模な投信と言えそうです。ただ設定日が2010年の3月ですから5年ちょっと。まだまだこれからという時期なのかもしれません。ということは社員一同必死になって投信の価値を上げようと努力していると考えることもできます。

 投資している企業ですが、72.1%が東証一部の企業でですが、面白いというか、この投資信託の最大の特徴だと思うのですが、中小型株の比率が大きいです。すなわち発展性のある企業を対象にしているということです。

 実際投資先企業の上位10社を見ると、やはり中小型株が目につきます。

 購入単位は1万円から。投資信託というのはどれもそうですが、通常の上場企業の株式を買おうとすると、最低でも1社あたり10万円前後のお金が必要ですが(もっと安いものもありますが)、投資信託の場合は1万円で多数の企業の株式の一部を購入できるというメリットがあります。

 実際に購入する場合の諸費用ですが、購入手数料はなし。運用管理費用(信託報酬)が1.08%だそうです。これはかなり低額であると言えそうです。

 以上が私が読んだ範囲で理解した内容です。今後の日本の経済発展を担うのは、旧態依然たる昔からの大企業ではなく、これから台頭するであろう中小企業に委ねられていると考えるなら、この投資信託はよさそうです。

 逆に、やはり日本の経済は大企業がこれからも発展することが要になるはずだと考えれば、この投資信託の購入は控えたほうが良いのかもしれません。

 さてどうするか?私はすでにセゾン投信で月6万円ほど積み立てていますが、この額をもう少し増やして、鎌倉投信にも月1万円ずつ投資してみようかなと思っています。

 もちろんセゾン投信の積立額そのものを増やすという方法もあるわけですが、分散投資という考えを広義に解釈して、独立系投資信託も分散してもいいのではと考えています。


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