老人が喜んでお金を使う環境とは?

バンコクの経済と日本の経済の違い(2013.11.1)

 生活防衛をしないと、年金生活者の生活は今後苦しくなる一方だと書きながら、好きな旅行はやめられず、昨日からバンコクに来ています。バンコクまでは台湾系のチャイナエアラインを使うことが多いです。

 理由は安いから。台北乗り継ぎですが、午前便で総額53000円ぐらい。日系だと7万を超すと思います。ただしチャイナは乗り継ぎ分を含めて日系より2時間近く余計な時間がかかります。

 これを無駄な時間と考えれば日系ですが、私は安いことと、トランジットを無料で経験できる(変な言い方ですが)、途中で機外に出られるので足の運動が出来る、というような理屈をつけて、前向きに考えるようにしています。

 現地ではハワイのようなビーチの風景は楽しめないので、リゾート気分ではなく、物価の安さを味わいながら飲み歩きと夜遊びを楽しんでいます。

 しかし今年は結構頻繁に来ていて、その度にこれまであまり足を踏み入れなかったショッピング街の商品を見ているのですが、衣服関係は一頃日本の4分の1ぐらいだったように感じたのに、今はデパートあたりでは日本の通常のスーパーの価格かそれ以上の価格の衣服が並んでいてびっくりです。

 素材等が良いのかもしれませんが、私にはそうゆう服飾関係のセンスが皆無なので、よく分かりません。ただ昨日の飛行機内にタイ国のパスポートを持った人がかなり見られたので、海外旅行をすることが出来る裕福な人も着実に増えているんだなと感じました。

 町歩きをしていても、以前見かけたようなヨレヨレの服を着ている人の率も減っています。洪水騒ぎや慢性化した交通渋滞、大気汚染等の問題は抱えていますが、国としては確実に発展し、物価も上がっていると思われます。

 ということは
物価が上がる → 生活が苦しくなる → さらに必死に働く → 生活改善 → 経済が活性化 → 物価が上がる

というような好循環が生まれているのかなと思われますが、これは若者人口が多いことも影響しているのかと思われます。

 日本経済もこういった循環を狙っているのだとは思いますが、日本の場合老人大国なので

物価が上がる → 生活が苦しくなる → 老人が多いので、ひたすら耐えて節約する人の割合が増える → 物が売れなくなる → 経済失速

 と言うことにつながる可能性もあります。また日本は成熟した社会として、多少節約しても、それほど不満もなく生きていける人の割合が多いかもしれません。

 また家の中に一通りの物が揃っていれば、特に老人は敢えて何かを新しく買おうという消費行動は取らず、使わないで済ませよう、という発想になるように思います。

 では老人達の購買欲を刺激する為にはどうしたらよいのか?これが分かると経済が回るような気もするのですが・・・。


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