物事の考え方は三種類

海外から日本の動きを見ると(2014.3.21)

 バンコク4日目です。昨日辺りからテレビのニュースで行方不明になったマレーシア航空機の破片についての報道が頻繁に行われるようになりました。

 海外旅行に出ると、必然的にBBCやCNNといったニュースを見る機会が多くなります。もちろん英語で、しかもものすごく早口なので、ヒヤリングは数割しか分かりません。

 しょうがないので、同時に流される文字情報と映像を見ながら内容を想像していますが、日本ではNHKの国内向けニュースを見るしかないので、ある意味ニュースの見方や考え方が同一方向になるような気もします。

 もちろん民放でも、大きな事件が起きるとそれぞれの立場の専門家が現れて、その立場から解説が行われることが多いのですが、それもまた当たり前ですが、ある一定の基準からは逸脱することはなく、最終的には日本の立場に立った報道になるような気がしています。

 最近はBSやCSがありますから、そこでBBCやCNNを見ている人もいるのだとは思いますが、英語ですから、やはり視聴者数は限られます。

 まあ一つの国の中で行われる報道ですから当たり前だとは思いますが、海外に出れば日本では大騒ぎするようなニュースでも、BBCやCNNのニュースでは全く取り上げられないことも多いように感じます。

 裏を返せば、日本で起きている日常のニュースは、どこの国でも同様だと思いますが、世界的な関心はほとんどないということになります。

 前回のケアンズ旅行中に起きた大雪も、帰国してみて如何に被害が大きかったかよく分かりましたが、オーストラリアのケアンズで見ていたニュースでは全く報道がなかったので、帰国してこの目で見るまで被害の大きさを信じられませんでした。

 だからどうなんだ、と言う結論があるわけではありませんが、物事の考え方というのは常に二面性があり、さらに言えばグレーゾーンもあり、その三つの見方がそれぞれの国によって異なるという事かなと思います。

 これが理解できれば、国際感覚豊かな人と評価されるのかもしれませんが、これは日常の仕事でも同じですね。

 新しい事業を行うとき、積極的にやるべきか様子を見るべきか、ちょこっとやってみるか、という三種類の方法があり、それを決断するときは、上司と言うか経営陣の立場、現場に立っている社員の考えがあり、さらにその企業自体の方向性と、他の企業からとの関係等、様々な要素が錯綜して、混乱を極めながら進んでいくと言うことだと思います。

 もちろんそこには決めるための力関係もはたらくので、あまりに理不尽な決定を押しつけられるとストレスが大きくなり、場合によっては私のように早期退職に至ると言うことも考えられます。

 どうやら世の中には決定の中身云々より、そういった力関係を楽しんだり、強引に押し通すことに快感を感じたり、自分は偉くなったんだと勘違いする人がいるようで、私が見る限り政治家にそういった傾向を強く感じます。 

 いずれにしても発想が柔軟な人とは、いろんな意味で気楽に楽しく付き合うことが出来るなと感じます。その意味でも海外から日本を見る視点は大事だなと思います。 (海外に行けば発想が柔軟になるとは限りませんが・・・・・。やはり偉そうに振る舞う人もいるようです)


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