タイの収入格差は20倍?

タイ人の年収と日本人の年収(2015.5.22)

 昼間のバンコクはとてつもなく暑いです。それでも市街を歩いていると上着を着たり、長袖シャツを着たりしている現地サラリーマンの姿を見かけることもありびっくりです。もしかするとバンコク社会に溶け込んでいる日本人サラリーマンなのかもしれません。

 私は昼間はTシャツで歩き回っていますが、300mも歩くと汗びっしょりになるので、歩く速さは必然的に遅くなります。しかし現地の人はそういった暑さになれているのか、屋台では火を使って揚げ物なんかを作っていたりします。

 以前は不衛生だなと感じていましたが、最近はちょっと食べてみても良いかもと思うようになり、意識は変わっています。ただ食べてはいません。

 さてそんな中、私は取りあえずこぎれいなレストランで食事をすることが多いのですが、だいたい1食が100〜200B(日本円で360円から720円)と言う設定が多いようで、もう少し高級もしくはステーキ等になると300〜450B(1080円以上)と言う数字になるようです。

 当然ながらこれにビールをつけると、小瓶が1本100B前後しますので、1食の値段は結構な価格になります。一頃に較べると高くなったなあと言う印象がありますが、値段が上昇し、円安が進行したためだと思っています。

 しかし、こういったレストランでも、タイの人が普通に食事をしていますから、そういったものを食べるだけの収入がある人は確実に増えていそうです。

 一方先日はフードコートを見学。こういった場所は一人では落ち着かないのであまり利用しませんが、値段表を見たら50〜100Bぐらいが多いようでした。

 さらにこれは私には未知の領域ですが、道ばたの屋台となると、それこそ10〜50Bぐらいで、ある程度のものが食べられるのではないかと想像しています。

 要するに食事をしようと思うと、同じようなメニューであっても屋台の50円ぐらいから、高級レストランの1000円ぐらいまで幅があると言うことで、その格差20倍は、そのまま収入の差につながっているようにも思います。

 タイの人の年収を調べてみると、これまたネットではいろいろな情報があってよく分からない部分も多いのですが、飲み歩いているときさりげなく聞いてみると、夜の女の子の年収は多くて100万円前後であるように感じます。

 ネットの情報で、勤労者は100〜150万円ぐらいと書かれていますから、まあそれほどはずれていないと思います。

 一方日本人サラリーマンの年収は400万前後のようですから、現状では見かけ上2.5〜4倍の格差があるようです。

 ただ日本人の場合は、日本で暮らしている限り、相応の税負担や保険料負担があり、さらに年金崩壊の危機感があるため貯蓄をしなければならず、住宅も確保しないと老後が不安だと思う人も多いと思うので、収入の差がそのまま生活費の差にはならないような気もします。

 つまり日本人の平均収入が400万だとしても、実際に家計費に回せるお金はそれほど大きくないと言うことで、それに対してバンコクの人は、「将来はどうにでもなる」と楽観的に考える人が多いようで、持っているだけ消費するという話を聞いていますので、そうなると勤労者が消費する生活費は、日本人にかなり近くなっているような気もします。

 だからどうだという結論は別に持ち合わせていないのですが、そういった生活費に回せるお金がタイの人はじわじわ増えているのに対して、日本人は低下傾向または現状維持の傾向が強いということがあるようです。

 そう考えるとタイ人が日本に観光に来るという経済的な実態も理解できるような気がします。


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