異なる価値観を知る

昨晩帰国、楽しかった旅行の思い出を振り返っています(2015.12.29)

 バンコクとパタヤで遊び呆けて昨晩夜の11時に自宅に戻ってきました。今回の旅行は8泊9日で、サラリーマンの方から見れば、ほとんど実現不可能な日程かもしれません。

 人生経験もそこそこ豊富で、いろいろな遊びを楽しめる40代、50代の人は仕事が忙しくてなかなか長期日程は取れず、20代、30代の方は、今度は収入面で不安があると思われます。

 60代でとりあえずサラリーマン生活を無難にこなし、無茶苦茶な浪費もせず、堅実に家計を維持してきた方は、それなりの資産も残り、年に数回のこういった旅行も楽しめるかもしれません。

 しかし私自身残念だなと思うのは、夜の飲み歩きを心底楽しむことができた30代の頃は、海外旅行なんていったい誰が行くの?という、全く未知の世界だったことです。

 ただし、もしその頃バンコクという街の夜遊びにはまっていたら、お金が湯水のように消えて行き、なおかつ場合によっては、タイという国に耽溺してしまったかもしれません。

 これまたバンコク旅行も人生の一つの出会いだと思うのですが、60代になって中学生英語が何とか交わせるようになり、ある程度の遊び代も確保でき、さらにそれなりの人生経験を積んだことにより、バンコクの街で見えてくるものがあるような気もします。

 まだどこの時点で自分の感情をセーブして遊ぶかという一定ラインもできています。若い時なら、すぐにそのラインを飛び越えてしまったかもしれません。

 それはそれとして、海外に滞在していると日ごろの新聞に書かれているような細かい出来事は、ホテルで日本語新聞を読まない限り情報としてほとんど入ってきません。

 もちろんネットでニュースはチェックしていますが、日々テレビやラジオ、週刊誌といった媒体で、一方的に流されているこまごまとした事件が、世界的な規模で見るといかに些細なことかという視点が得られます。

 もちろんタイという国にも、この国独自のこまごまとした事件が毎日のように起きているので、その意味ではどこの国でも似たり寄ったりだともいえます。

 さらにその混とんとした度合いは明らかにタイの方が上なので、我々シニアの世代というか私自身は、つい昭和30年代の匂いを感じてしまいます。

 そういった、日常とは違う様々な情報や、自分とは違った価値観を知ることが海外旅行の楽しみだなとつくづく感じていますが、その楽しみを体験する中で、最後は「自分は何のために生きているのか」という問いかけに戻ってくることが多いです。


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