早期退職の意識と行動

早期退職を意識した頃何をしていたか(2012.6.11)
  
 私が早期退職をしたのは2010年3月です。この時57歳。早期退職に関心を持ち始めたのは、いつ頃だったのかなあと考え、これまでは漠然と40代だと思っていたのですが、そういえば給料明細をエクセルで整理し始めた頃が始まりだったかもと思い出しました。

 そこで過去のエクセルファイルで給料明細をまとめたファイルを探し出して、そのファイルを作成した日時を見てみると2004年でした。つまり51歳の頃です。この頃から本格的に考え始めていたのだと思います。

 一方その時に、それまで手元に残してあった給料明細を過去に遡って記録してあります。一番古い明細は1997年ですから今から15年前。しかしきちんと毎月ごとに明細の記録が始まっているのは2002年です。

 つまり今から15年ぐらい前から何らかの予感を覚え、10年前、49歳ぐらいから早期退職を意識し、51歳頃から具体的に動き出したと言えそうです。

 同様に住宅ローンの繰り上げ返済効果について、今これだけの額を返したら、どのくらい返済期間が圧縮されるかとか、返済額が減るかということを計算したファイルも残っています。

 このきちんとした計算を最初に始めた時期は、やはり2002年でした。10年前ですから49歳。この繰り上げ返済計画のシミュレーションは、この後ほぼ毎年のように行っています。

 つまり繰り上げ返済をする。新しい返済計画が出来る。半年か1年後に再び新しい繰り上げ返済計画を考える、ということを繰り返しています。これは早期退職直前まで続いています。

 さらに自分の資産というか総預貯金額を計算する表も作っています。これは今も継続していて収入と支出のチェックを行うために使っています。この表を最初に作ったのが2003年。50歳の時です。

 つまり40代になんとなく早期退職を意識、実際に早期退職をするかどうかは別にして、50歳前後に現状把握を始めたということで、私の記憶が正しいことが裏付けられました。

 その後、2007年の54歳の時に妻が入院。入院が長期にわたることが判明し、仕事、見舞い、家事等の生活に追われ、これは本格的に早期退職を考えないととんでもないことになる、と考えて家計簿をつけ始めたたのが2008年。

 2009年2月に妻が他界し、その後1年間仕事を続けましたが、精神的にしんどくなり、それまでに分かっていた今後の給料の見通し、退職金や年金の額、住宅ローンの完済方法、その後残る資産を考え、もう一方で家計簿を見ながら今後の支出見通しを計算し、若干の余裕があることが分かったのが2009年の夏です。

 あとは実際に早期退職に踏み切るかどうかの決断だけです。もし職場に残れば精神的な重圧は継続するものの、経済的にはさらなる余裕が生まれ、60歳以降の生活にゆとりが持てます。

 しかし仕事の重圧と家事との両立は想像以上に厳しいものがあり、続けることによって健康を害する可能性は高いなと思っていました。夏休みの頃は五分五分だったと思います。 


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