退職理由は
「後進に道を譲るため」でした

退職理由を何と書くか?(2012.6.21)
  
 早期退職時に退職願に書く退職理由は「一身上の都合」でいいのか?それとも「上司との折り合いが悪いから」とか「仕事の負担が重すぎる」とか、苦情のようなものを書いて良いのか。

 内心、ここまで追い込まれたのは上司の学校運営の方法が下手だからだ、と思う部分もありましたが、それをそのまま書いて、該当の上司に提出したのでは、その後の関係が険悪になるのは明白です。

 またネットで調べてみると、一般的に退職願の理由は「一身上の都合」と書くことになっている、と書いている人が多いようでした。

 というわけで、まずは無難に波風を立てないというのがサラリーマンの原則のようですから、「一身上の都合」と書いて退職願いを提出しました。提出時はさすがに緊張しましたが、封筒に入れて渡しただけで、他の先生方には分かりません。

 ただ親しい先生の何人かと、私がやめることによって仕事の負担が増すと思われる先生には、あらかじめそういったことを考えていると言うことをそれとなく伝えていました。

 提出後数日経って、教頭が退職願を持って表れました。もう一度話し合いを持つのかと思って身構えると、なんと退職理由を「一身上の都合」から「後進に道を譲るため」という文面に書き換えて欲しい、ということでした。

 思わず、「はあ〜なんとまあお役所仕事なんだ」と思いましたが、どうやらこの文面を書くことによって、「勧奨退職」として扱われることになるようです。

 勧奨か自己都合かでは退職金の額も大きく異なりますので、喜んで?書き換えましたが、これで早期退職が完全に決まったなと思うと若干の寂しさも感じました。

 年が明け、書類も無事受理され、事務室から退職金の扱いや保険組合の扱い等のレクチャーを受けながら、いくつかの書類を記載。

 しかし退職後の共済の保険金額の納付をどうするのかとか(共済の任意加入を続けました)、住民税の額がいくらぐらいになるのかは、ほとんど予想がつきませんでした。(基本的には現役時代と同じ額になります)

 退職金の金額はほぼ予想通りで、それまでに私が考えていた生活費のシミュレーションで問題ないことが分かりました。唯一問題だったのは4月以降をどうするかということです。

 「まったく仕事をせずにひたすら休養に努める」「自分でパートの仕事を見つける」「自分でなんらかの起業をする」「専門性を活かし、塾の講師や非常勤講師をする」等の選択肢がありましたが、これについてはまた次ページ以降にまとめたいと思います。


表紙に戻る 早期退職の決意へ 決断は正しかったのか?