生活費以外でいくら必要か
(医療保険関係)

国民健康保険

 退職して2年間はそれまで加入していた保険組合に継続して加入できる制度がありましたので、私はとりあえず1年間だけ継続しました。どちらが自分にとって有利なのかは良く分かりません。勤務先の事務の人に聞いてもよく分からないようでした。

 ただ金額は、継続時は30万を越す額を支払いました。その後収入が減り、非常勤講師という仕事だけになりましたので、国民健康保険で良いかなと思い、1年後の今年(2011年)4月にに移りました。

 こちらの保険料が20万弱。金額的には減りました。それが全年度の収入が減ったためなのか、国民健康保険料そのものが安いのか、それもよく分かりません。

 医療費の負担はどちらも3割負担ですから、単に前年度の収入の問題なのかもしれません。

 なおこの額については、低所得者の場合低減処置はないのかと市役所に遠慮なく聞いてみましたが、「残念ながら、ない」という返事でした。

 しかし未納すれば国民健康保険証が交付されませんので、医療機関にかかったとき、全額自己負担となります。単なる風邪ぐらいなら問題ありませんが、先端医療でないと治らない病気にでもなると、それこそ天文学的な数字になります。

 私が早期退職をするきっかけになったのは、妻の2年間にわたる闘病生活の末の死亡ですが、その時支払った医療費の総額は300万ぐらいです。補助やわずかな保険をかけていたので家計は持ちこたえましたが、もし保険料が未納だった場合は、3割負担ですから1000万円請求されることになり、とても今のような生活は出来なかったと思います。

 要するに国民健康保険料は自動車の自賠責保険みたいな物で、万が一の時の保険だと考えればいいのだと思います。最近未納世帯の子供の医療が問題になっていますので、ひどい世の中になってきたなという感想も持っています。

任意の医療保険、傷害保険

 テレビでは持病があっても加入できる保険というのを盛んに宣伝しています。たまに聞いていると(聞きたくないのに耳に入ってきます)、月々3千何百円といっています。「あれ?安いのかな」と思いますが、年間に直せば4万円を越えそうです。

 しかも出てくるのは女性が対象です。女性は平均寿命が高いので、男性より保険料は割安になっているはずです。そういった予備知識も必要だなあと感じながらコマーシャルを聞いています。

 我が家の現状ですが、今私が息子と共に入っている保険は1年掛け捨ての医療保険です。純粋に医療に特化した物で、これが年間55000円ぐらい。

 また傷害保険にも別立てで加入していますが、こちらは年間12000円。両方で67000円ですから。月5600円ぐらいとなります。掛け捨てですから何もなければ戻ってきません。

 ただ妻の入院時にはこの保険が大活躍してくれ、それまで支払った以上の保険金をもらえたと思います。加入していて良かったと思っています。


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