勝手にかけてくるセールスの電話

お昔の押し売りは今の電話セールス(2014.1.10)

 今から50年以上前、私が小学生の頃、父親の仕事の関係でそれまで住んでいた2Kぐらいの小さなアパートから、いわゆる団地と言うところに引っ越しました。

 都内ですが、間取りは2DKでダイニングキッチンなんていうハイカラなカタカナ用語を覚えたのはこの頃です。1960年前後の頃で、この団地に引っ越す前のアパートでは、アパート前の広場で「安保反対デモごっこ」をやって遊んでいたのを覚えています。

 団地に移り住んでからは、周囲にみんな同じ年代のサラリーマンが引越してきたので、当然子供達も多数。小学校は入学直後からクラス増となり、最盛期は1学年10数クラスあったと思われます。

 当然子供達も上は中学生ぐらいから、下は小学生低学年までで様々なグループが出来、その中でも年長やいわゆるガキ大将のような存在、さらにはちょっとした不良グループがいたりして、泣いたり笑ったり、それこそいじめたりいじめられたりするようなことが日常的に生じていました。

 こういったギャングエイジについての話しからいじめ等について考えることも出来るのですが、今日はそうではなく、この頃の押し売りについて。

 父親が仕事に出かけるとき母親に良く言っていました。「見知らぬ人が尋ねてきたら、先ず覗き窓で風体を確認して、それからチェーンを付けて鍵を開けるように」という内容です。

 今読めば当たり前ですが、当時は、田舎では鍵をかけない家も多く、我が家は両親ともに北陸の田舎出身でしたので、なおさら注意が必要だったようです。

 実際私がいるときにうっかり母親が相手を確認しないで鍵を開けて、玄関先に人相の良くない男が上がり込み、得体の知れないゴムひもやらタオルを売りに来ていた現場を何回か目撃しています。

 新しい住宅地なので、多少金回りがよい層が住んでいるという見込みからだと思いますが、いわゆる「押し売り」という形態です。

 強面のおじさんが多いのですが、まあ暴力沙汰にまで発展することは無かったように思います。中には、戦争から帰ってきて職がない、なんてことを口説いているおじさんもいたことを覚えています。

 最近は、そういった「押し売り」は、リフォームの勧誘以外ほとんど来なくなりました。来てもインターフォンの段階で断れるので便利です。代わりに来るのがパソコンの迷惑メールと身勝手な電話勧誘

 メールはフィルターで処理。しかし電話勧誘はかかってくると出ざるを得ないときもあります。ところが、ほとんどはセールや金融商品の勧誘。瞬時に断って切っていますので実害はありませんが、ある意味押し売りよりタチが悪いなと思っています。

 ナンバーディスプレイを使っていますので、匿名と0120関係、さらにまったく記憶にない都内からの電話等は一切出ないようにしています。

 最近はかかってきた電話番号をメモしてパソコンの検索画面に入力すると、どんな事業者の電話なのか分かるようになってきたので、結構これを使っていますが、やはり得体のしれない勧誘が多いようです。
ほとんどの人が働こうという意志を持っているみたいです。


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