新たなステップの予感

妻を失って5年、早期退職後4年、年金生活2年目(2014.4.17)

 今日は資源紙、資源布の回収日。資源紙は雑誌、書籍類ですが、大学入学当時に購入した、ボロボロの専門書を何冊か捨てました。

 ボロボロと書きましたが、勉強してボロボロになったわけではなく、単に保管状態が悪かっただけです。しかしどれも当時としてはやたら高額な本でしたから、ろくに使っていないのにポンと捨てるのは気がひけるなと思って40年ぐらい経過。

 物持ちが良いので、他にもまだまだ専門書が残っています。また教員として仕事を始めた当初、「教育とはなんだ?」といろいろ疑問に思って購入した本もまだ残っています。

 今はほとんどすべて本棚に飾ってあるだけの状態で、私の仕事自体が非常勤講師となり、来年度あたりはその講師もやめて、いよいよ純粋な年金生活に入るかと思わないでもないので、それなら少しずつ処分するかと言う気になってきました。

 一方56歳のときに妻を失って、その1年後に早期退職。3年間は赤字でボロボロになりながらも、非常勤講師やネットの収入、父子家庭支援金等で3年間を過ごし、昨年春に無事一部の年金を受給できることになりました。

 さらに今年は61歳となり、年金収入の目安も分かり、今後の生活費は、息子の学費がまだ400万前後必要だということを考慮しても、まあ何とかいけそうだという見通しがついてきました。

 そう思ってふと振り返れば妻を失ってすでに5年が経過。「心の片隅に、なんか寂しいな」という気持ちを常に抱えていますが、5年と言う歳月はある意味一区切りと考えても良い時間かなとも思えます。

 4月以降、なんとなくそんなことを考えていて、上に書いた書籍の処分もその気持ちの現れの一つですが、衣服のほうも妻のものを含めて、今日は資源布としてかなりのものを処分。

 部屋の中に少しずつ新しい空間も出来上がっていき、生活水準が上がっているわけではありませんが、ごちゃごちゃした部屋からすっきりした部屋にしたいなと思っています。

 部屋がすっきりしてくると、今度は衣服にもそれなりに気を使うようになり、今まではボロボロの服でも着られればいいやという気持ちだったのですが、少しはましなものを着ようかという気にもなってきて、時折ユニクロなんかを覗くようになっています。

 これはバンコクに行くようになってから感じたことでもありますが、私の年齢なりの落ち着いた雰囲気の旅行者でありたいという願いもあるような気がします。

 これは息子も同様で、大学に入学し、他の子の服装を見て思うところがあるらしく、それなりに考えて自分で購入しているようで、その姿勢に逆に私が刺激を受けたと言うこともありそうです。

 どうやら今年になって少しずつ自分の気持ちが変わってきたなと思っているのですが、何がどう変わったのかと言われると具体的に書くことが出来ません。

 ただ、寂しさを感じながら、家計の心配だけをしてきたこの5年間に比べて、生活のめどが出来てきたことで、次のステップに踏み出したいという意欲が出てきたような気もします。ちょっと不思議な感覚にとらわれているなと思っています。
 


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