新聞は雑学を得るのに最適

2017.4.21

 昨日ちょっと買い物に出かけようと思い玄関先に出たら、かつて新聞の集金をしていたおばちゃんとばったり出くわしました。実は昨年8月にクモ膜下出血で入院したので、どうせ新聞は読まないだろうと思い、ネットを使って購読停止を依頼。

 以来およそ半年以上新聞のない生活が続いていました。昨年11月半ばに退院し、その後は自宅に戻っているわけですが、再度購読を依頼しようという気持ちがわかず、面倒なのでそのまま購読停止になっていました。

 もともと購読は朝刊だけだったので、一か月の購読料は約3000円。この額もなくなってみると結構大きいなというのが年金生活の実感です。

 しかし新聞屋のおばちゃんに「どうしたの?心配していました」と言われ、まあ購読料目当てだとは思うものの、私の容態を心配してくれた家族以外の人が広い世間に一人いたという認識はちょっとうれしかったです。

 というわけで、この間の事情をちょっと話し、継続する意思もありますという事で、とんとん拍子に話が進み、5月から正式契約で朝刊を購読するという事になりました。

 すると夕方になって再びおばちゃんが表れ、購読のお礼の粗品と4月いっぱいはサービスで、明日から新聞を入れますとのことでした。

 なんだか申し訳ないなと思いつつ、そういえば新聞をとっていなかった半年以上の期間で、いわゆる購読のお願いと押し売りのような販売員さんは一人も来なかったなと気が付きました。

 勧誘の販売員さんが減ったのか、我が家は特定の新聞を読み続けていたので最初から拡張対象に入っていなかったのかもしれません。

 ただおばちゃんとの立ち話で、新聞屋さんも販売拠点が整備されて、販売員さんもいろいろ移動になっているという話でしたから、新聞そのものの購読者も減り、勧誘員、配布者、集金係りの人も減っているのかなと思いました。

 それが何を意味するのか不明ですが、少なくとも我が家の息子も、新聞にはほとんど関心を示しません。私が学生の頃は、分からないまでも、1面とスポーツ欄、社会面、テレビ欄はチェックしていましたが、今はほとんどスマホで情報収集というのが当たり前になっているようです。

 そう思ってネットで新聞の購読者数を調べたら、1年間で三大新聞は2〜5%減っているみたいでびっくり。三大新聞の合計で見ると1年前は1847万部だったのが、2016年8月時点で約66万部減少(3.5%)だそうです。

 やたら文字が多い新聞は見ただけで読むのが面倒かつ頭が痛くなる人も多いのだと思います。その意味ではあっという間に読めるツイッター等で配信されるニュースの方が良いのかもしれません。

 実際今日久しぶりに新聞が配布され、先ほどようやく時間がとれたので、久しぶりにじっくり目を通してみましたが、まあ読むのは大変ですね。

 しかも興味深い記事なら良いのですが、相変わらず大臣クラスの人の問題発言も続いているようで、うんざりします。ただ読んでいて新聞は素晴らしいなと思うのは、雑多な記事があることです。

 ネットで記事を見る場合は、小さな画面で自分が気にいった記事だけをちょこっと読むだけですが、新聞だと自分の興味がなかった分野も目に飛び込んできますので、必然的にいろいろな知識が入ってきます。

 雑学を得るのにこれほど便利な媒体はないなと改めて感じました。


表紙に戻る 退職後の生活(2) 新聞の折り込みチラシ