オレオレ詐欺を疑わせる電話

2019.10.31

 6時半に起きてカーテンを開けると薄曇り。もっと晴れるのかなと思っていました。朝食はパン。おかずは昨晩作ったブリ大根の余り。パンとは合わないおかずですが、まあしょうがない。

 テレビを見ると沖縄の首里城が今まさに延焼中でびっくり。結局7棟が消失とのことで、愕然とした人が多かったようです。原因は調査中とのことですが、何とも残念です。

 食べ終わって息子の出勤を見送り、すぐにネットに接続。旅行関連ブログを更新して10時半ごろ市民農園へ。小松菜や青梗菜を収穫して、一部を実家の母親に渡そうと寄ってみたら、ここからが事件。
 
 母親は私の顔を見るなり、「風邪は治ったのか?」と聞いてきます。さらに「リンゴがまだ到着しない」とか「お前からの入金がない」と、全く訳の分からないこと言います。

 そもそも私はここ二日ほど連絡を取っていなかったので、「リンゴも入金も、何にもしていない」と言うと、「いや電話があったから心配していた」と全く話が噛み合いません。

 いよいよ認知症の症状か、夢でも見たのかと一つ一つ問いただしていくと、最初に宅配業者さんから電話があって、「リンゴを配送中ですが、送り主の名前が雨でぬれて読み取れない」というような意味不明の電話があったようです。

 また同じような時刻に、風邪をひいたような声で「私が仮想通貨で利益を得たので、そのお金を振り込みたいので銀行の口座番号を教えてほしい」と言われ、それを信じた母親は口座番号を教えてしまったようです。

 しかし私が「仮想通貨の取引なんかしたことがない」と言うと、母親は心底びっくり。「こりゃ新手の詐欺かも」と思ったので、電話の着信履歴を確認。

 その番号を手持ちのスマホで検索しましたが、どうやら携帯からの電話のようで発信先は不明。「こりゃ大変だ。口座番号を教えた以上、下手すると口座からお金が・・・」と思ったので、通帳を借りてすぐに近くのATMに出向き記帳

 幸いにその時点で不審な引き出しはありませんでしたが、そうこうしているときにも、自宅には同じ電話から着信。「もし詐欺なら、次はパスワードの取得かも」と思ったので、そのままメッセージの録音を待ちますが、録音が始まると鳴りやみます。

 次に考えたのが、自宅まで来て、「入金のためにキャッシュカードが必要」とか「入金したいのでパスワードを教えてほしい」と言って、キャッシュカードや暗証番号を盗み取る手口。

 他にもいくつか可能性は考えられます(在宅かどうかを確認して強盗?)が、ともかく話の内容が、数人がグルになっている印象だったので、最初に銀行、続いて警察に電話。

 警察には、記録として残っている電話番号も連絡。警察からは、現状ではまだどうにもならないので、とりあえず「電話には出ない」「不審者が来たら鍵を開けずに警察に連絡を」とアドバイスされたので、その通りに母親に連絡。

 今のところ実害はないのですが、何とも不思議で不愉快。改めて電話に留守録設定。(今までは面倒がってというか機械の操作が高齢者は分かりにくいようで設定していなかったようです。

 またこれまでも090とか0120といった電話には出るなと伝えていたのですが、自分の友人等の電話と勘違いして出てしまうという事があったようです。

 本人はどうやら私が投資で大儲けしたとか(儲けたってせいぜい数万円ですが、電話では何百万という額だったようです)、リンゴを送ったという話を信じ込んでいたようですから、確かに高齢者に被害が多くなるのは頷けるなと感じました。





淡々とした毎日


退職後の生活(5)


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