ギャンブルで100億円、節約で100円

 ちょっと前の話になってしまいましたが、オリンパスの損失隠し問題と大王製紙のギャンブル漬け問題が話題になったことがありました。また最近ではAIJ投資顧問の2000億円の損失問題もありました。

 どれもが大変大きな額でしたが、オリンパスとAIJは会社ぐるみ、大王製紙は個人として消費したようで、庶民の感想としては、一度で良いから何百億円も自由に使ってみたいと思うのではないでしょうか。

 しかしもし自分が100億円も持っていて自由に使って良いと言われても、1日や1ヶ月に使える額は限られていただろうなあとも思えます。寄付でもしない限り、そんな簡単に消費できません。

 庶民の考えることはだいたい同じだと思うのですが、家を買いたい、車を買いたい、と考えて、もうここで行き詰まってしまいます。

  家だって私の場合人生もあと20年ぐらいですから、その人生のために例えば10億円の家を買ったとしても(もっと高い家もいっぱいあると思いますが)、単にだだっ広い空間の隅っこの方で生活するようなイメージしか湧いてきません。

 車にしたって、確かに高いものは走るとか運転しやすいとか速いとかいろいろな性能があるのでしょうが、それだって1億円もするような車はないと思います。

 他にも最新のコンピューターを買いたいなとも思いますが、その価格はせいぜい50万ぐらいでしょうか。100万を越えるもので買いたいものはありますか?と聞かれても私には上記の二つ以外思いつきません。

 しかしギャンブルとなると、稼いで得た額ではなく、単なる数字になってしまうんでしょうね。ギャンブルから抜け出せなくなった本人が責められるのは間違いありませんが、親の躾かなとも思えてしまいます。

 我が家は父子家庭となり、私の稼ぎが減ったため、表向きには経済的な不自由はないものの、やはり息子もお金の大事さを感じているらしく、どこかへ行くにも電車とバス、どっちが運賃が安いか、なんてことを自分で調べるようになりました。

 私なんかも、スーパーのチラシを見て、このスーパーのこの商品は近くのスーパーより100円安いけど、そこまで車で行ったらガソリン代分損するなとか、自転車で行った場合は時間的な損失があるなと、細かいことまで考える癖が付いてしまいました。

 何億円という額からすると遠く及ばないものの、家計費を毎日100円減らせれば月に3000円。年間なら36000円。そうすればこれを使って国内旅行に1〜2回行くことも出来ます。

 前のページで書いたように、すべての生活費を1割減らせれば、月10万の家計費なら1万円が手元に残るわけで、年間なら12万になります。そんなことを考えながら、財布の中に100円玉や500円玉が増えてくると、貯金箱の中にため込む習慣が出来ています。

 貯金箱が満杯になると約50000円。これが私自身へのボーナスだと思っていますが、今利用しているパソコンの新しいディスプレイ(Ben−Qの24インチ 1.5万円ぐらい)は、このお金で買ったので、家計費に与える影響は少なかったように思います。

 上を見ればキリがありません。与えられた環境の中で、いかに効率よくお金を使うかと言うことを常に考え続けることが節約の第一歩かなと思っています。


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