使用電力とは何か

 家の周りをぐるっと回ると、だいたいどこかに電力計が設置されていて、その中で何やら怪しげな輪っかが水平に回転しています。ず〜っと見ていると、回転に伴って時折黒いマークが横切っていきます。

 それと同時に、その近くにある数字がわずかずつ動いていきます。こんなメーターをまじまじと見ていると、何か空き巣狙いではないかと疑われる可能性があるので、確認は短時間で。

 で、じわじわと動いているこの数字が使用電力をあらわしていて、月に1回検針が行われ、その数字に基づいて電力料金の請求が行われます。

 当然メーターがクルクル回転し、数字がスーッと動いていけば電気料金は跳ね上がります。私は時々家の中に誰もいないときマジマジとこのメーターの動きを見たりしているのですが、ほとんど動きが見えない時と、微妙ですが動いているときがあります。

 まあたぶん冷蔵庫ではないかなと思っていますが、誰もいないのにクルクル動いてたら、相当電気を浪費していると言うことになります。

 次にではこの数字がどのように算出されていくと言うことをまとめます。

 使用電力の単位は(kwh)となっています。「k」はキロをあらわし、1000倍という意味です。「w」はワットですが、これは電球の交換なんかで、40wの電球を下さい、という電力の消費する電力の目安を表した数値です。

 最後の「h」は「hour」、すなわち「時間」という意味です。すなわち1(kwh)というのは1時間に1000(w)使ったという意味です。具体的に言うと、最近流行のセラミックヒーターなんかは使用電力が1000(w)ぐらいありますから、これを1時間使うと1(kwh)になるということです。

 そうすると、例えばこの1000(w)のセラミックヒーターを朝起きてから寝るまで約15時間使いっぱなしだったとすると、1日で15(kwh)使用することになり、一ヶ月なら何と15×30=450(kwh)というものすごい電力使用量になります。

 当然ながら、このような電気の使い方をする家では、冷蔵庫も大型、テレビは大画面、隣の子供部屋ではエアコンで暖房、ついでに風呂暖房やトイレ暖房なんて使っていたりしますから、その総量はとんでもない値になります。

 というわけで、電気器具に使用電力が(w)を使って表示されていたら、それを1000分の1にして、時間をかけ算すれば使用電力の目安が計算できます。

 例えば30(w)の蛍光灯が2本付いているような照明器具は30×2=60(W)。これを1000分の1にすると0.06(kw)。後はこれに時間をかけ算。1日5時間使用すれば0.06×5=0.3(kwh)。一ヶ月なら0.3×30=9(kwh)となります。

 そこまで計算したくない人は、要するに(w)数の大きい電気器具を極力使わない、ということが節電の第一歩です。ちなみに、だいたい熱を出すような暖房器具や調理器具、それにエアコン等の使用電力が大きいと思います。


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