自然エネルギーの電気を購入したい

再度電力小売り自由化について(2016.1.27)

 先日私は電力自由化について書きましたが、今日の毎日新聞朝刊の水説に、中村秀明さんという方が、似たような趣旨のことを書かれています。やはり、「安ければいい」という部分にのみ焦点を当てているマスコミの報道に疑問を持たれているようです。

 ところで、原油安が止まらないと連日経済関連ニュースで騒がれています。一時期1バレル100ドルを越したこともあったと思いますが、今は30ドルを切ることもあるとか。

 それに伴って一時期160円を越していたガソリン価格は、今は我が家の近辺で105円前後です。要するに3分の2ぐらいの価格になったという事です。

 その流れを受けて、私の好きな海外旅行でも、各航空会社はサーチャージと呼ばれる上乗せ価格を次々と減額または廃止しています。

 ただし、サーチャージを廃止した分、チケット料金そのものを少しずつ上げている気配もあり、総額としてはそれほど安くなっていないなと感じることもあります。

 しかし、もっと不思議なのが電力料金です。自分が使っている電気料金の中で、原油価格が占める割合はどのぐらいなのか?一か月に1万円払うとして、その料金中の原油代はどの程度かという事です。

 この点について調べてみたら、東京電力のQ&Aコーナーがあり、そこに回答が出ていました。どうやら火力発電と言っても、石炭やLNGの価格の問題もあるようです。

 しかしこれは印象ですが、原油価格が上がったから料金を上げざるを得ないという説明がかつてあったように思います。原油価格上昇時には値上げの理由となり、下落時には値下げの理由にならないというのも変な論法だなと感じます。

 もちろん私が単に勘違いしているだけかもしれませんし、原油価格は下がったけれど、その分円安になっているので、結局総額としての負担はあまり変わらないという事のなのかもしれません。

 それでも、確かに為替は1ドル80円から120円位で1.5倍ぐらいになっていますが、原油価格は3分の1以下になっているわけですから、どうも計算が合わないような気もします。

 こんなことがつい気になってしまうのは、やはり私の心の中に現場で必死に働いている人たちには申し訳ないのですが、福島第一原発事故への経営陣の対応に対する不信感があるんだろうなと思います。

 その意味でも、電力自由化にあたっては、同程度の電気料金なら、自然エネルギーの利用を積極的に目指す東電以外の会社を選択したいなと感じてしまいます。


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