基礎控除額の増加は歓迎

2017.11.28
 
 所得税の基礎控除額を変更しようとしているようです。基礎控除額というのは、所得税を計算する際、年収から控除できる額のことで、この額が大きくなれば見かけ上の年収が少なくなりますので、払わなければならない税金額が減ります。

 現在この控除額は一律38万円だそうで、ようするに年収が500万の人は、その500万に税率を掛け算するのではなく、500−38=462万円に税率を掛け算するということです。

 というわけで、引き算する数値が大きく成れば、税金の下になる収入額の値は小さくなり、それに伴って税金も減少するということです。
 
 具体的には、10〜15万円引き上げるということが検討されているようです。ということは年金の年収が250万程度の人は、これまでの税金の計算の基礎になった収入は250−38=212万円。

 税率を10%とすれば所得税は21.2万円ということになりそうですが、もし基礎控除が15万円引き上げられれば、収入額は250−38−15=197万円となり、税金は19.7万円。

 1.5万円ぐらい少なくなるという計算でしょうか?正直たったそれだけかという気もしますが、来年以降消費税が8から10%に上がる可能性もあり、そうなると年収250万円の人が消費税に絡んで支出する額を200万とすると、実際に消費できる額は185万から182万円ぐらいに減ってしまいますので、それを考えると1.5万は大きいなと思います。

 ちなみに収入の控除項目は、こういった基礎控除の他に配偶者控除、扶養控除、寡婦(寡夫)控除、社会保険料控除、生命保険料控除、地震保険料控除、医療費控除、雑損控除、寄付金控除といったものがあり、これらを収入から差し引くことができます。

 それらの作業を行うのが、退職者の場合2〜3月に行う確定申告です。今年も徐々にその時期が近づいていますが、この計算や申告の作業が結構面倒です。

 とはいうものの、基礎控除の額もそうですが、これらの計算をきちんと行うことにより、税金が戻ってくることも多いわけで、その額は私の場合、年間数万という値になることも多いので、きちんとやらざるを得ないし、基礎控除額についてのニュースにも関心を持たざるを得ません。

 そのためにも常日頃から、確定申告に関係すると思われる書類は捨てないようにしないといけないわけで、私は年間を通してそういった書類の置き場所を決めて、そこにどんどん放り込んでいます。

 特に年間を通して保管しておかないといけないなと思っているのが医療費関係の領収書や、私の場合ネット関連のサーバー使用料といったもの。

 他にもネットから若干の収入を得ていますので、ブログやホームページを書くときに使っているソフトの購入代金や外部メモリー等の領収証が必要だなと思っています。

 あとは12月になって各種団体から送付されてくる保険料等の控除証明書や証券会社からの取引明細書なんかでしょうか。今は慣れましたが、初めて確定申告をするときは、こういった書類の扱いについてわからないことも多くかなり苦労しました。


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