いろいろな方が様々な形で現在の年金制度を説明していますので、今更ながらと言う気もするのですが、自分自身があと少しで年金を当てにして生活しなければならないという状況に置かれていますので、改めてまとめてみることにしました。
そもそも年金とは何かということですが、要するに働けなくなった高齢者に対して、一定のお金を給付し、そのお金で生活してもらおうという制度だと解釈しています。
ただお金を給付すると言うことは当然財源が必要なわけで、そのお金をどのように集めるか、また集めた金を社会情勢に合わせてどう運用するのかという問題が生じるわけです。
それはそれとして日本の年金制度の根幹をなす部分は、現在徐々に統合の方向に向かっているようですが、基本的には以下のような3階建てになると言われています。(この表はウィキペディアを参考にさせてもらいました)
3階 | 私的年金 | 企業年金、確定拠出年金、国民年金基金等 | |||
2階 | 公的年金 | ナシ | ナシ | 厚生年金 受給時は老齢厚生年金 |
共済年金 |
1階 | 国民年金(受給時は老齢基礎年金) | ||||
加入者 | 個人事業主 厚生年金加入基準を 満たさない所得者 |
第2号被保険者の 配偶者 |
民間サラリーマン | 公務員 私立学校教職員等 |
|
保険者 | 第1号被保険者 | 第3号被保険者 | 第2号被保険者 | ||
加入者数 2006年現在 |
2300万人 | 1100万人 | 3800万人 |
この内1階部分は一定の支払い条件(25年以上の支払期間)を満たせば誰もが受給できる国民年金で、日本国民全員が対象になっています。保険料も定額で月々約15000円です。
ただ国民年金と言いながら、受給時は老齢基礎年金という言葉に変わるので、なんだか分かりにくいです。
年金について考え始めた頃、私が疑問に思ったのは、確かに共済(私は地方公務員の教員でした)の掛け金は払っているものの、国民年金の掛け金は払った記憶がないので、いったいどうなっているんだろうかと言うものでしたが、どうやら共済の掛け金の中に国民年金も含まれているということのようです。
一方厚生年金と共済年金は、平均手取り収入によって掛け金が異なります。基本的には手取り収入の15%前後が掛け金となっているようですが、共済年金と厚生年金ではこの保険料率が微妙に異なるため、差が生じていると問題になっています。(公務員が優遇されているということです)
しかしこの年金問題を考えるときの最大のキーポイントは、少子高齢化に対してどうゆう対策をとるのかということだと思っています。
しかしこの辺りは常にぼかされた状態で年金の議論が進んでいるようにも思えます。(はっきりと数字を示すと、破綻状態が明らかになるからなのか、という疑念を感じてしまいます)