繰り上げ支給を具体的に調べました

老齢年金の繰り上げ支給について(2012.6.26)

 私は幸か不幸か、60歳から一部の年金(共済年金)がもらえる最後の年代で、それは手続をきちんと行えば来年の4月から支給されると思っています。

 一方老齢年金についても、希望すれば繰り上げ支給が出来るはずです。ただ繰上をすると、1年ごとに正規支給額の6%が減額されますので、例えば正規の65歳からなら6万ぐらいもらえる人が、支給を早めて60歳からもらおうとすると、6%×5年=30%の減額となります。

 つまり65歳からなら6万(年間72万)もらえるけど、それを60歳からもらうと4.2万(年間50.4万)しかもらえないということになります。この額はその後基本的に変更はありません。

 この計算に基づいて、繰上の年数と支給総額を算出していくと以下のような表になります。

年齢 5年繰上 4年繰上 3年繰上 2年繰上 1年繰上 通常支給
60 50          
61 101 55        
62 151 109 59      
63 202 164 118 63    
64 252 219 177 127 68  
65 302 274 236 190 135 72
66 353 328 295 253 203 144
67 403 383 354 317 271 216
68 454 438 413 380 338 288
69 504 492 472 444 406 360
70 554 547 531 507 474 432
71 605 602 590 570 541 504
72 655 656 649 634 609 576
73 706 711 708 697 677 648
74 756 766 768 760 744 720
75 806 821 827 824 812 792
76 857 875 886 887 880 864
77 907 930 945 950 948 936
78 958 985 1004 1014 1015 1008
79 1008 1039 1063 1077 1083 1080
80 1058 1094 1122 1140 1151 1152
81 1109 1149 1181 1204 1218 1224

 当たり前ですが、早めにもらえば支給総額は初めのうちは大きいのですが、75歳ぐらいになったあたりで、通常の支給総額が追いついてきます。

 つまり5年繰り上げた人は75歳で寿命を全うすれば、支給総額は65歳まで待つよりも大きな値になりますので、単純に考えて得だ、と言うことになります。

 以後4年繰上を選べば76歳、3年なら77歳が損益分岐になります。そして80歳までめでたく生きていれば、支給総額は一番多くなります。

 もちろん自分の寿命が何歳なのかはまったく分かりませんが、もともと健康にはあまり自信のない人間ですから、早めに多めの額をもらって、体の動く内にそれを有効活用した方がいいのではないかと最近思うようになってきました。

 ただ5年繰上はさすがに早すぎるようにも思うので3年ぐらいにしようかなと悩んでいます。


表紙に戻る 年金 平均寿命と繰上受給