今後の経済見通しと繰上受給

体が動く内はお金はあった方がよい(2012.6.29)

 老齢年金の繰り上げ支給を申請するべきかどうか、個人的な立場で検討してきました。基本的には体が動く内はお金が必要だ、またはあった方がよい。

 体が動かなくなったら、必然的に消費額は減るので、76歳以降まで生きていたら総額としては損になるけれど、使えない(消費できない)お金をいくらもらっても、遺産や子供、孫への小遣いになるだけで、自分のためにはあまり使えない。

 また年齢を重ねるに連れ医療費は増額になるかもしれませんが、これも月何十万という負担にはならないはず。

 そうやって考えると、圧倒的に繰り上げが得のように思えてくるのですが、これまでの考えはすべて自分自身の都合から見た考え方です。

 しかし自分という存在は、常に社会と接しているわけで、年齢と共に自分も変わっていきますが、社会情勢も変化しているはずで、そのこともある程度考慮しないといけないなと思います。

 ただ考慮したいのですが、経済の予測など出来るはずもなく、とっかかりがありません。ただ先頃採決された消費増税の決め方を見ていると、今後も日本の政治の動きは、ともかく取れるものはどんどん取り、使い道は後から考えるという事になりそうです。

 だとすると、それと同じように庶民ももらえるものはどんどんもらった方が良いのかなという気がします。

 一方現時点で明らかに分かっていることは、今後も高齢化社会が私が生きている間ぐらいは間違いなく続くと言うことです。これは人口ピラミッドを見れば一目瞭然です。

 ではこの時どうゆう事が起きるかと言うことですが、実はよく分かりません。ただ間違いなく年金の原資は減っていくことになりますから、「給付額そのものが減らされる」「支給開始年齢のさらなる繰り下げ」「公的な借金を重ね、年金原資を見かけ上増やす」のどれかになるような気がします。

 ただ65歳の支給開始年齢をさらに繰り下げるとなると、これは相当大きな抵抗が予想されます。また借金を増やすといっても、すでに年間国家予算の半分は借金ですから、これもそう簡単に増やせません。

 となると、支給額の減額しかないわけで、支給開始年齢を繰り下げることが出来なければ、年間の支給総額を減らさざるを得ないということになるかもしれません。

 この辺のシミュレーションも、例えば毎年1%ずつ支給総額が減っていった場合、繰り上げが得なのか繰り下げが得なのか、エクセルでシミュレーションしてみようと思ったのですが、能力不足で計算式がよく分かりませんでした。

 もう1点。年金の受給額はマクロスライド方式で決定されていると言うことについても勉強しなくてはいけないなと思います。現状ではまだこのことを良く理解していません。

 単純に考えれば物価の変動に併せて支給額も変動すると言うことのようですが、それが繰り上げ繰り下げとどのように関わるのかと言うことがよく分かっていません。 年金は難しいです。


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