減額のシミュレーションをしてみると

受給額が減額になったときのシミュレーション(2012.7.4)

 前回の記事では私がエクセルで作成した具体的な数値を書かなかったので、分かりにくい表現になってしまったなと反省しています。今日はその表をエクセルから以下にコピーしました。

 ただし60歳から80歳までの表です。少数第一位以下は四捨五入しました。

 60歳から65歳までは減額はなく、66歳から基準額が毎年1%ずつ減った場合の支給総額の表です。

 (ただ民主党は基礎年金の充実のために金額を増やす(最低保障年金)ということを言っています。しかし私は実現はほとんど不可能だと思いますし、この政党は口約束をしても、その後の情勢で簡単に最初に言ったことを覆す政党だと思っていますので、あまり信用していません)

年齢 基準額 65歳 64歳 63歳 62歳 61歳 60歳
60             42
61           46 84
62         49 91 126
63       53 98 137 168
64     56 106 148 182 210
65 60 60 113 158 197 228 252
66 59 119 169 211 246 273 294
67 59 178 224 262 294 318 335
68 58 236 279 314 341 362 375
69 58 294 333 364 389 406 416
70 57 351 386 415 436 449 456
71 56 407 440 464 482 492 495
72 56 463 492 514 528 535 534
73 55 518 544 562 573 577 573
74 55 573 596 610 618 618 612
75 54 627 647 658 663 660 650
76 54 681 697 705 707 700 687
77 53 735 747 752 750 741 724
78 53 789 797 799 793 781 761
79 52 843 846 844 836 821 798
80 52 897 894 890 878 860 834

 というわけで、前回書いたように60歳から早々と減額を承知で年金をもらえば、少なくとも76歳までは得をすることになります。

 76歳と言えば、すでに個人で活発に動き回るのは難しい年齢ですから、消費額は75歳までに比べるとかなり減るのではないかと思われます。

 もちろん、子や孫に遺産を残すために少しでも長く生きながらえて、多くもらえた年金を貯金するという考えもあります。

 現在の不況を考えると子供達が就職できずに親と同居するという事態も考えられますから、体力に自信があるならそのような選択もあるかなと思えますが、年金の基本は自分が老後で消費するために使うお金ですから、やはり使いたいときに多くもらった方が良いのではと思うようになってきました。


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