年金は来年10月に2.5%減額

年金過払い分 減額は来年10月から(2012.11.10)

 昨日の新聞に「年金減額 来年10月から」という見出しが出ていて、「いよいよ来たか」と思いました。

 民主党がそのような方針をかためた、というだけですからまだ決定したわけではありませんが、いずれこうなることは、どの党が政権をとっても行わざるを得ないんだろうなと思っています。

 注目すべきは減額率ですが、記事によれば、13年10月から引き下げを開始して、14年末までに3段階で実施。最終的には2.5%の減額となるようです。

 法案は15日に衆院を通過し、今国会で成立と言うことですから、まあ間違いなく成立するのだと思います。

 というわけで実際の減額ですが、新聞記事では月々の額について書かれていて、それほどたいしたことはないという印象ですが、年額で考えるとダメージは大きいと思います。

 現在の国民年金の満額は786500円だそうですから、2.5%引き下げで約20000円の減額となります。月にすると1640円ぐらい。我が家の食費の1日分です。

 しかしこれだけではありませんでした。厚生年金も影響を受けるみたいで、標準世帯の夫婦二人分の年金は現在約23万円。

 余談ですが、夫婦だと結構もらえますね。我が家のような病気によって父子または母子になった家庭は、その後の通常の家計負担だけでなく、互いに支え合うという精神的な拠り所がないという負担も大きいと思いますが、年金をもらう時期になっても、やはり加算支給等はないので、なんか不利なような気がします。(つまり夫婦円満で長生きするのがいちばんということでしょうか?)

 とはいうものの、私の年代はまだぎりぎり来年から少し共済年金が支給されますから若い人に較べれば恵まれていると思います。今若い方で離婚等をされた場合、60〜65歳まで年金が支給されないことが、今後はものすごく大きな負担になりそうです。

 話を戻して、月約23万なら年間276万。これの2.5%ですから69000円の減額。月々5750円。しつこいですが我が家の食費、4日分に相当します。

 と嘆いてはみるものの、物価自体が2.5%下がっているんだから当然だといわれればそれまでです。なんとか自助努力で解決するしかないわけです。

 こうゆう記事を読んでいると、将来に対する漠然とした不安がじわじわと拡がってきます。

 物価が2.5%下がったと言われても、実際に目の前で日頃買っている食品の値段に反映されているのかどうかは、ほとんど不明です。その意味では、統計数値をちょっといじれば、こうゆう操作は簡単にできてしまうのではないかという疑いも持てます。

 まあこんな事を勘ぐること自体が年金不信になっている表れであるともいえそうです。国会はいよいよ年内解散か、なんていう論調が高まってきたようですが、夏以降いったい国会で何が審議され、何が決まったのかと振り返ると、「解散する」か「しない」かだけの論議だったように思えて、無駄な半年だったように思えます。

 個人的見解ですが、野田総理は消費増税を決めて、スパッと解散すれば、ある意味格好良く身を引けて、民主党へのダメージも今ほど多くならなかったような気がします。

 株式相場で、下落し始めた株価を見て、あと少し我慢すれば反転するはずだと信じてじっと待っていたら、ますます下がってしまい、売りに売れなくなったというのが現在の民主党の情勢かなと思いますが、塩漬けになる前に英断して損切りすることが、株式投資の極意であると言われていますが、今の民主党は塩漬け状態みたいです。

   
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