制度を変えれば安全?

年金資金の株式投資、損失が出たときは誰が補填する?(2014.11.9)

 天気がすっきりしないので気分も低調。その上昨日から花粉かPM2.5の影響かは不明ですが、喉のあたりがやけにイガイガして、咳払いを連発。風邪ではありません。

 あまりに不愉快なのでマスクをしてみたら、少し軽減。ということはやはり空気中に喉を刺激するような微粒子が漂っている証拠?この時期はアレルギー持ちの家では掃除をマメにしないといけないのかもしれません。

 カレンダーを見たら、ついこの間11月になったと思ったらもう1週間が過ぎています。10月の終わりに日銀がさらなる大規模金融緩和を宣言して、1週間であっという間に円安が進行し株が上昇

 政治家でもなかなか出来ないような、全国民に大きな影響を与えるような方針が、たかだか数名の人たちの議論で決まってしまうということに、ようやく私も違和感を覚えるようになりました。

 早い話しが、日本の経済を根底から揺さぶるような政策が、数名の人たちの決定に委ねられていたということで、逆に言えばこの人たちの考え次第で日本の金融や経済はどうにでもなるんだなという気もします。

 それが良いか悪いかは別にして、庶民の一人として資産の目減りを防ぐためには、そういった政策の動きに何とか置き去りにされないように、必死について行くことしか出来ません。

 そう思って、わずかな金額ですが、ハワイ旅行のためにドルを現金で両替。またネット銀行でドルの普通預金を行いましたが、私の資産規模を考えると、基本的に投資できるお金には限界がありますし、余裕資金でない部分まで投資に回すと、逆に思っても見ない政策変更や世界的な経済の動きで、今度は投資資金を失いかねません。

 
 そんな中、今回の金融緩和は、年金資金の株式投資ということもセットになっていると思われますが、運用方針を新しくすれば別に投資に問題はない、と大臣は考えているようです。

 しかしそもそも自分の資産でもないお金を扱うわけで、運用さえしていれば給料がもらえる人が運用するわけです。つまり増えようが減ろうが、増えたら自分の実績、減ったら経済環境の悪化という言葉で誤魔化すことが出来ますから、自分の資産の運用と違って気分的にはかなりお気楽ではないかとも思えます。

 もちろん運用担当者は良心的に少しでも年金資金を増やそうと努力するのだとは思いますが、結果的に損失が出ても経済環境が・・・、という言い訳ができる可能性があるということです。

 だとすれば運用に失敗しても誰も責任をとらない(とれない)ということであり、これも実に無責任かつ不思議な話しです。そういった無責任な運用方針が行われないように、この年金資金の増減に国会議員さんの歳費や政党助成金をを連動させて、損失が出たら歳費や政党助成金も削るという制度にすればいいのかなという気もします。

 そうすれば運用もこれまで以上に真剣にならざるを得ないような気もします。では利益が出たらどうするか?当然それは国会議員さんは国民に奉仕するための仕事をしているわけですから、そのまま国のお金や年金原資に充当すればいいだけです。

 実際にはこんなことはありえないとは思いますし、運用担当者は庶民の想像以上に真摯に年金運用を考えているのだとは思いますが、やはり損失が出たら誰がどのように責任をとってそれを補填するのかが気になります。
  
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