「今」は瞬時に過去になります

「今」という瞬間を大切にする気持ち(2015.3.22)

 明後日がハワイからの帰国日となり、今日はオプショナルツアーでオアフ島のハレイワという街まで行ってきました。以前レンタカーで何回か行ったことがある場所ですが、最近いろいろと店が変わったという噂を聞いていました。

 また途中でハワイ特有のパワーストーンと呼ばれる聖域に寄ると言うことも、ちょっと関心がありました。最近の日本ではヒーリングパワーとも呼ばれていますが、過去に生きた人たちの気持ちが集中している場所だということなのかもしれません。

 私は別にヒーリングを求めて行ったわけではありませんが、過去に国内でもいくつかの同様の場所を訪れ、何となく周囲の空気が清浄であるような印象を受けることがありました。

 もちろん何となくですから、個人の主観です。ハワイでも過去に訪れた場所で、「あっここは何か違う」と思ったことがありますが、今回の場所では何も感じませんでした。これまた個人の主観です。

 その後ノースのハレイワという街で昼食。同行の参加者達とは別行動で、ビーチの方をフラフラしてきました。ビーチの適当な場所に座って海を眺めながら読書、というのが私の一種のヒーリングですが、一人で海を見ながらあれこれ考えていると、「今は楽しいけど、今はもう過去だな」という素朴な感想が浮かんできます。

 以前はこんな事はあまり考えなかったので、自分が年齢を重ねた証拠だと思いますが、特に旅行をしていると、そう感じることが多くなりました。

 別に刹那的になって、もう後がないから享楽的な生活を送ろうと思っているわけでありません。ただただ単純に、今という瞬間がどんどん過去のものになっている、という気持ちが強くなったと言うことです。

 さらに言えば、だからどうあるべきだ、という思想みたいなものを持っているわけでもありません。ただただ「時が過ぎていくんだな」という感じを強く意識するようになったと言うことです。

 今回のハワイ旅行でも、あちこちフラフラと彷徨いながら、食事をすれば「うまい」と思い、美しい景色を見れば「素晴らしい」と感動しますが、それは一瞬であって、あっという間に過去になっていきます。

 そして過去になった瞬間、若いときと違ってそのときの雰囲気や情景もどんどん忘れていきます。その気持ちを忘れないように一生懸命写真を撮ったりしているわけですが、中には何でこんな写真を撮ったんだろうと、その動機すら忘れている写真もあります。

 なんだか七面倒くさいことに気がついてしまったなと自分でも思っているのですがどうにもなりません。さらに結論もありません。

 あえていえば、その一瞬一瞬をこれまで以上に大切にするということでしょうか?どうも自分の考えが定まっていないので、分かりにくい内容になってしまいました。申し訳ないです。


表紙に戻る 老後の人生観2 五段階の区切り