安心感はありますが

他と一緒じゃないと不安を感じる社会(2016.3.26)

 昨日ハワイから帰国しました。これから1週間近くは時差ボケ修正で悩まされそうですが、特に絶対にやらなければならないことはなくなったので、のんびり構えています。

 今回の旅行は、サラリーマン生活を卒業した自分へのご褒美だと思っています。4月からは、こういったブログの更新を除いて、基本的にすべてがフリーになります。

 一方定期的な収入は一部の年金だけになりますので、老齢年金の繰り上げ受給を申請するつもりです。またわずかですがネットからの収入もあるので、そういった収入総額に見合った自分の生活を構築しないといけないなと思っています。

 いよいよ自分もそういう生活環境に突入するんだなと思いましたが、すでに6年間非常勤講師で、半分年金生活みたいな経験をしていますので、それほど大きな気持ちの変化はないみたいです。

 やはり6年前にフルタイムの仕事を早期退職して、4月1日を迎えたときの解放感は大きかったなと改めて感じます。それだけ強いストレスがあったのだと思います。

 昨晩は、夜9時ごろ自宅に戻って来て、ここ数日分の新聞を軽く流し読みしました。気になる事件もいくつかあり、日本の経済はどうなるんだろうという不安も感じました。

 さらに最新情報を得ようと思い、久しぶりにテレビをつけて、ニュースを見たりしました。しかしたかだか2週間弱の日本不在ですから、番組内容もそれほど変更はありません。

 相変わらず、民放はどのチャンネルを選んでも、クイズ、お笑い、旅行体験、料理やおいしもの紹介番組、健康問題、現実にはあり得ない設定や口汚いセリフのドラマが横行しているなと感じました。

 合間のコマーシャルでは、高齢者を意識した健康不安をあおるコマーシャルが多いなと感じました。自分が60代になって、将来への健康に不安を感じる為か、そういったコマーシャルが流れると、つい気になって見てしまう場合と、不愉快になってチャンネルを変えてしまう両方の場合があることが分かりました。

 それにしても、退職して他にすることがない高齢者の場合、テレビを見ている人も多いはずで、そこへほぼ四六時中健康不安を煽って何かを買わせようとするコマーシャルが流れているわけですから、本来は健康なのに健康不安ノイローゼになってしまう人が多数出現しそうです。

 一方、見たかったニュース番組は、ほぼすべてのチャンネルが同じ話題を同じように取り上げていますので、民放の個性が感じられません。

 海外から帰ってくると、日本という国は、平等をはき違えた横並び意識が強すぎるのではという気がします。何をするにも他と一緒じゃないと不安、というのが根底にあるのだと思います。

 それが悪いという事ではないと思いますが、個性が感じられないというのは不気味です。これは個人レベルでも企業レベルでも同じように感じられます。

 ただこの「みんなと一緒」という安心感は確かに気持ちの安定には良いのかもしれません。没個性という言い方もできますが・・・。


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