社会的弱者には、最低限コミュニティの構築が必要(2016.4.18)
このブログを書きながら、その内容に応じてジャンル別に「父子家庭早期退職者の生活設計」というサイトを作り、過去ログとしてまとめているのですが、さすがにブログ自体が2000回近くになり、上記サイトのジャンル分けもかなり複雑になってしまいました。
そこで今改めて、早期退職を志したころの気持ちを思い出しながら、その準備のために何をしたかという事を、「早期退職者の将来設計」というサイトでまとめなおしています。
まだ作り始めたばかりなので、ページ数も少ないのですが、一応この6年半ぐらいの間に考えたり実行したりしたことで、一番骨子になる部分をまとめなおしているつもりです。
今のところ、早期退職後の総収入と総支出の比較みたいなところまでしか話が進んでいませんが、来月中には、一番骨格となるる部分は完成するのではと思っています。
一方そういったページをまとめなおしながら当時を振り返ったりしているのですが、まあ何とか予想通りに進んでいるとはいえ、予想以上に良くなったとも思えず、やはり早期退職のハンデは大きいかもしれないなと思っています。
特に私の場合は住宅ローンの残債が少なかったので、退職金の一部で一括返済をすることができ、それが退職後の生活で非常に有利に働いたなと痛感していますが、一方で、息子が大学に入学したため、その学費の負担がやたら大きいなと感じています。
だからと言って大学に行かずに働けというのも、息子の将来を考えるとなかなか決断できません。また息子が行きたいと言っている以上、それを支援するのは親の務めであるような気もします。
まあもともと将来シミュレーションを作った時に、大学の学費は退職金から支出せざるを得ないなと思っていましたから、しょうがないとは思っています。
ただ、最近になって子育てにかかる費用が注目され、返済の必要がない奨学金の設置等も検討されているようですから、父子家庭としては、もしそれが実現するならうらやましい限りです。
ちなみに大学進学者のために奨学金制度というのが今もあり、私は一時期その担当者になっていました。家計の厳しい高校生に向かって、「必要があれば奨学金もあるよ、ただし返済しなければいけないから大変だよ」と言いながら希望者を募ったりしていましたが、希望金額を見ると、卒業後本当に返済できるんだろうかと不安になったことを思い出します。
仮に月5万円ずつ借りたとしても、年間なら60万。4年間借り続ければ240万というお金になり、これを返済するためには、もちろん利率にもよりますが300万程度のお金が必要になると思われます。
10年で返すにしても、年間30万。月々2.5万。申請してくるのは、基本的に家計が厳しい家庭ですから、親が返済することは望めないばかりか、就職したら家にも生活費を渡し、なおかつ借金を返済するという生活が待っているわけです。
たまたまうまく就職できればいいのですが、パートや派遣という就職口しかなければ、たぶん生活はぎりぎり。若者らしく遊べるようなお金もない、という事になりそうです。
私が担当していた生徒たちは今頃30前後になっているはずですが、果たしてどうなったか?そしてその親というのは、まさに団塊の世代です。
昨晩はNHKで下流老人の特番をやっていたようです。私は最後の5分程度だけたまたま気が付いて見ることができました。「厳しいなあ」というため息しか出ませんでした。
どこに救いがあるのかなと考えてみると、現状では、精神的な孤立を避けるようなコミュニティの構築しかなさそうです。ではそのために何をしたらよいのか?今のところ私にはよく分かりません。