老後生活の3本の矢(2016.6.17)
先日の新聞に40〜50代の未婚者が感じている「老後の不安」という記事がありました。その第一はやはり家計で、生活費の不足が心配だという事です。そして2番目に心配なのが健康だそうです。
「なるほどな」と思いつつ、では60代以降のシニアが感じる「老後の不安」はどうなのかというと、第一が健康で第二が家計となります。
このあたりの感覚は、当然ながら一人一人の年齢、家計の現状、自身の健康度によって変わると思いますが、シニアになると自分の健康を気にする人は確実に増えるようです。
これは何を意味するかと言えば、40代50代では感じることのなかった健康上の諸問題が、50代後半からいろいろ表れてくるという事だと思います。
個人的なことですが、私が40代50代の頃と比べて感じる違いを、順不同で思いつくままに書くと
・ 頭髪が薄くなった
・ ひっかき傷や風邪等の治りが遅い
・ 老眼がすすんだ
・ 昼寝が妙に気持ち良い、若しくは寝ないともたない
・ 深夜に目が覚めて必ず1回はトイレに行く
・ 早寝早起きの傾向
・ アルコールが弱くなった
・ 尿の切れが悪いまたは出が悪い
・ ヘルニアになった
・ 歩くのが以前より遅くなった
・ 暗算が遅くなった
等々、いろいろ感じることがあり、総合的に見て「年を取ったな」と思うことが多いです。逆に言えば日常的にこういったことを感じる生活になり、健康が気になるという事かもしれません。
さらに言えば、曲がりなりにも退職金をもらい、年金も受給できる生活は、最低限の生活は何とか確保出来たという、安心感があるため、家計の管理はしていますが、不安は感じていないという事です。
先日も書きましたが、「1に健康、2に家計、34がなくて、5に生きがい」というのが、老後の私の指標になっています。これら3つは独立しているものではなく、相互に関連しています。
つまり健康だからこそ、自分の目的に沿った消費ができるという事で、場合によってはアベノミクスではありませんが、老後の生活の3本の矢と言っても良いかもしれません。
というわけで特段結論はないのですが、最後の「生きがい」というのが意外に難しいのではと思っています。通常は趣味になるのかなと思えますが、退職して始める趣味というのは、よほど良い仲間に恵まれない限り継続は難しいようです。
という事は、40代50代の方は、家計や健康も気になるとは思いますが、その先の生きがいや趣味についても、いろいろと思いを巡らせておく必要がありそうです