やっておいて良かったこと

2020.4.22

 今年は早期退職をしてちょうど10年目。早期退職のきっかけは、パートナーの2年間の闘病生活の末の他界。その後1年間は仕事を続けましたが、それまでの病院通い、家事、息子のための弁当作り、職場での責任ある仕事等が重なり、自律神経失調症症状に。

 というわけで、「これ以上仕事を続けていたら、ストレスで体調不良になり、その内息子との父子家庭生活にも影響が出るだろう」と判断。

 前年の夏ごろから、貯蓄額、退職金や年金収入等を予測したシミュレーションを行い、年末には節約生活を続ければ、何とか家計は持ちこたえるという結果が出たので決断。

 当時作ったシミュレーションのファイルは今でもこのパソコンのハードディスクに保管してありますが、どうやら予想よりも節約生活がうまくいったようで、シミュレーションで作った資産残額よりも、今の方が多いという結果になっています。

 この間、このブログにも散々書きましたが、早期退職後の生活で最も大事なことは、自身の健康、家計の維持、そして生きていく目標だなと思うようになりました。

 そこで改めてこの10年を振り返って、やってきてよかったことをちょっとまとめてみようと思いました。

 一つ目。家計関連ですが、やはり早期退職前のシミュレーション。一生涯のライフプランを作ってみると、お金の流れや資産の増減が分かり、それを見て生活を変えていくことができます。

 二つ目。家計簿。折に触れて一か月の支出額を書いていますが、やはり日々の支出の把握は重要。最初は誤差が多くなりますが、数年すると間違いも減り、どんなことで多く消費されているかが良く分かります。

 三つ目。自炊。節約の要はやはり自炊。もし面倒に思って外食を続けていたら、もっと支出は増えていたはず。また料理をしていれば、ほんのわずかですが料理の腕も上がり、自分の力でおいしいものを作るという、一種の趣味のような感覚も生まれます。

 四つ目。趣味。もともと私はいろいろなことに関心があって、多趣味な人間だと思っているのですが、在職中にやっていた趣味は、年金暮らしになっても続けることが容易。

 主な趣味は旅行、読書、音楽鑑賞、楽器(昔はギター、今はフルート)、釣り、畑、ウォーキングといったもの。旅行だけはちょっと大きな出費を強いられますが、それ以外はあまり大きな出費にはなりません。

 ちなみに、新型コロナウイルスの影響で外出自粛になったにもかかわらず、暇を持て余した高齢者が、車に乗って近隣のパチンコ屋さんにでかけているなんていうニュースを聞くと実に哀しいです。

 ただ、退職してから新たに趣味を見つけるのは難しいなとも感じています。という事は、忙しい思いをしながら働いているとき、そのストレスを軽減させるために行っていたことが自然に趣味になっているのが理想のような気もします。

 以上4点を実行できれば、家計や人生の目標についてはクリアできそう。ただ予測できなかったことも起きました。それは加齢に伴って生じる病気。

 私の場合は鼠径部ヘルニアで、人生初めての手術と入院を経験。さらに4年ほど前にクモ膜下出血を発症。これは緊急大手術となり、その後も数か月入院。

 それを契機にして、断酒しましたが、やはりアルコールによる過食は体に良くなかったようです。その意味では、こういった予定外の支出が数百万必要になる場合もあるという事だと思います。





老後の充実感


老後の人生観3


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