年金総額を知って、将来の計画を立案

将来もらえる年金額の計算(2012.10.16)

 今後の支出の予想をして、最後にこれと見合うだけの年金があれば安泰、というふうに結論を出しましたが、それでは年金はいったいいくらもらえるのか?

 私の場合、60歳が近いと言うことで、共済組合から将来の年金予想額という文書が送られてきて、この数値を計算の根拠にしています。

 ではこの文書が無い場合や紛失してしまった場合はどうするのか?まず国民年金(老齢年金)ですが、現状では満額が786500円。ただしこの額を受け取る条件は20歳から60歳までの40年間保険料をきちんと払い続けた人です。

 一方受給資格は、保険料を25年間以上支払った人ということで、この間に納付免除や一部免除があっても、全体として25年間の期間があれば受給資格が得られます。

 また後から納付する制度も最近いろいろ拡充されていますから、納付期間が足りない人や、足りていても満額に満たない人で、現在手元に若干の余裕資金があるという人は、最寄りの市役所等で説明を聞いてくると良いと思います。

 では納付期間が25年間以上だった人は、いくらもらえるのか。自動で計算をしてくれるサイトもいろいろあるようですが、基本的には納付期間に比例すると思って間違いないと思います。

 つまり40年で満額786500円ですから、30年ならその4分の3の60万弱になるということです。自営業の方は、公的な年金としてはこれが基本額になります。

 しかし普通はこれでは生活できないと思いますので、自己年金等が必要になるわけですが、カツカツの生活をしていた方には辛い制度だと思います。

 次に厚生年金や、私自身が加入している共済年金ですが、これは基本的に生涯の平均月収が算出基準になります。老齢年金もそうですが、いろいろな会社に所属したりすると、この辺の計算がたいへんややこしくなると思います。

 平均月収が分かれば、これもだいたいの目安は計算できます。今私は「退職金の活かし方 安心年金獲得法」というサイトを見ながら書いていますが、このページでは簡単な計算が出来るようになっていますね。スッキリしていて分かりやすいです。

 最近は本やさんに行くと、自分の年金を計算しようというような主旨で、分厚いガイドブックも出ていますが、中味を読んでみるとややこしさばかりが目に付きます。

 年金というのは、要は自分で積み立てたお金に国や企業が援助をしてくれて、それを60歳以降に少しずつもらうというシステムですから、自分の収入というか払い込んだお金が分かっていればおおよその計算が出来るわけです。(実際には自分が払ったお金は高齢者の年金となり、私がもらう年金は現役世代が納めたお金になります)

 実際にこのサイトで私の年金額を計算してみましたが、年金通知として文書で送られてきた数値と数%の誤差しかありませんでした。

 というわけで老後の年金収入が分かりますので、昨日の支出分と照らし合わせて、総額でいくら足りないか(もちろん自分の寿命が分からないのであくまで目安ですが)が分かるので、その結果で、例えば60歳以降も働くか、副収入を考えるか、何もしないで悠々自適かを判断すればいいわけです。

 私の場合は、足りると判断していますので、今の所、割にお気楽に構えています。 


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