より精度の高いシミュレーション

年度ごとのシミュレーションを計算する(2013.2.15)

 テレビ番組の取材内容に沿った将来計画について、総収入と総支出を比較するという方法で、比較的我が家の実態に近い支出を例にとって説明してきました。実際の放映では、我が家は出る機会がなかったようですが、他の方の説明でも同じ趣旨の説明が行われていました。

 ということで、視聴者の方がパッと見て分かると言う意味では、予想される総収入と総支出を比較して、足りるか足りないかを論じればよいという事になるわけですが、私が早期退職を考えていたときは、こういった総額で較べるということはしていませんでした。

 その理由は
@ 自分の寿命が不明
A 現状の支出のどこが問題なのか分かりづらい
B 特定の時期に高額な出費があると、途中で家計は破綻する
C 年金等の減額が行われ場合、総収入はあっと言う間に減っていく

 等々の理由が思い浮かび、またいくつかのマネー雑誌を見ると、年度ごとに収入と支出を考え、それを積み重ねていくというのが本当のシミュレーションだという風に書かれていましたので、私もそれを納得して自分なりのシミュレーションを作ってきました。

 番組ではそのことを強調したつもりでしたが、カットされてしまったので、あらためてこれについて説明したいと思います。先ず簡単なモデルで説明します。

 例えば早期退職時に、退職金やら貯金やらで1000万円の資産があったとします。これだけではとうてい生活できないので、パートの仕事に出て、年間100万を稼いだとします。これが収入になります。

 支出の方もう〜んと簡略化して、生活費と税金等で200万の支出があったとします。そうすると以下のような収入と支出、資産の残額の表を作ることが出来ます。

収入 支出 残金
1000 200 800
800+100=900 200 700
700+100=800 200 600
600+100=700 200 500
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・
100+100=200 200


 ひじょうに簡単な表ですが、これで行くと当たり前ですが、毎年100万ずつ減っていきますので9年で家計は赤字に転落すると言うことが分かります。これは別に総額で考えても簡単に計算できます。

 ただ私がこれでは実態を反映しないとと考えたのは、これは我が家の例ですが、例えば3年目に息子の大学受験等で大きな出費(200万程度)があったとき、家計の寿命は2年早まると言うことに気がついたからです。

 当たり前じゃないかと言われると思いますが、こういった臨時の出費も考えて、シミュレーションをしないといけないということなのですが、長くなるので以下は明日に回します。


表紙に戻る 生活設計2 年度ごとの必要性