20年後現役世代の給料は?

物価上昇、年金減額、老後に足りなくなる額は?(2015.6.7)

 なんだか土日になると円安が進むような気がします。今日のヤフーのレートは125円半ば。先月の中旬では119円代でしたから単純計算で5%の円安。

 現在売られている輸入商品の価格は、為替が120円以下の時期に輸入されているはずですから、すぐに値上げということにはならないと思います。逆に言えば、今から数ヵ月後の9月ぐらいから、再び輸入品の値上げが始まるということです。

 一方すでにテレビのニュースでも取り上げられていますが、今年は雨が少ないせいか野菜の育ちが悪いです。これは実際に私自身が家庭菜園をやっていて実感しています。

 昨日も、お隣で畑をやっているおばさんと、「今年はアスパラがダメだねという話をしていました。また普通ならレタスは虫食いはほとんど無いのですが、今年は水分を求めてか、根のあたりにナメクジが多数入り込んでいます。というわけでキューリ1本50円とか、キャベツ1個250円とか、ともかく値上がりが激しいです。

 幸いに原油価格が落ち着いているので、まだなんとかなっていますが、これで原油価格も上がり始めたら、年金暮らしの人は、年金減額の影響もあり、家計は壊滅的な打撃を受けるのではないかと思っています。

 安倍総理は、相変らず集団的自衛権問題でがんばっていますが、最終的に法案が通ってしまうと、軍備増強ということも考えられ、その費用として、さらに税金が上がるという自体も生じるなと思っています。

 私の場合は、今のところ外貨預金や円安で上昇するような投資信託を少しずつ積み立てていますので、物価上昇の被害は少し軽減されると思っていますが、あくまで余裕資金での積み立てですから、今後も年金減額と物価上昇が同時に進行すれば、家計は徐々に逼迫してきます。

 ということは年金減額の影響を早めに見通して対処しておかないと大変なことになるかもと思ったので、「年金受給額の見通し」という語句でネットで検索をしたら、社会保障審議会年金部会の「平成26年度財政検証関連資料」という文書が出てきました。
 
 この文書の後半に現在の年齢別の年金受給額見通しの表が出ています。それに寄れば平成26年度の現役男子の平均賃金は34.8万となっていますが、これが20年後には45.1万になる可能性があるということです。

 一方今65歳で年金を、基礎年金と合わせて21.8万もらっている人の20年後の受給額は19.9万だそうで、現役世代の収入は約1.3倍になっているのに、年金受給額は1割減少という結果です。

 ということは、現役世代の倍率に年金額を合わせると28.3万ぐらいですから、同じ生活水準を維持すると仮定すると(実際には加齢に伴って生活費としての必要額は減ると思いますが)8.4万不足するということになりそうです。

 これが1年間続けば8.4×12=約100万。20年の間に不足分が積み重なって100万円になったということは、20年間で足りない分の総額は1000万ぐらいになりそうです。

 しかしそれでも、当初の給付水準は現役世代の収入の62.7え%となっていて、それが20年後間で徐々に下がり40%ぐらいになるのに対して、現在35歳の人は年金受給開始時点で50%しかもらえないということですから、その差額は働いているときに貯蓄をしなければならないということになりそうです。

 さてどうなるか?個人レベルの対策はどうすればいいのか?悩ましいです。


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