毎日のわずかな努力で老後が決まる?

サラリーマンの生涯手取り収入と生涯支出を考えると(2015.6.14)

 今働いている職場の同僚に子供さんが4人いて、その教育費がとんでもなく多額で負担になっているという話を聞きました。

 実際我が家の息子も私立の理系大学に進学して、4年間でほぼ700万円が消費されるなと予想しています。交通費や昼食代も加えると800万ぐらい?

 高校も私立でしたが、この授業料が毎月5万ぐらい?年間なら60万。実際には交通費、その他を含めて70〜80万。3年間で210〜240万。

 小学校は公立でしたが、なんだかんだと月0.5万と考えれば、6年間で36万。中学校も公立ですが、このあたりから部活や塾の費用も必要になり、月2万ぐらい?3年で72万。結局教育費だけで合計1000万を軽く越えています。

 もし子供が二人いて同じような学歴をたどると2000万。職場の同僚の子供さんたちもすべて大学卒のようですから4000万。ものすごい金額です。

 それだったら子供は作らないで、そのお金を自分または夫婦のために消費したほうが人生をより楽しめると考える人がいてもおかしくありません。

 一方私は自分の初任給から退職直前までの年収を振り返ってみると、税金や健康保険料を差し引いた総手取り額は1億5千万ぐらい?このうち4500万ぐらいが住宅ローン?教育費が1000万。これで多く見積もっても残りは1億円。

 普段の食費(外食代やアルコール代をすべて含めて)を仮に月10万とすると、40年間の食費の総額は4800万。残りは5200万。日用品代や家具、電気製品、車等の購入で月3万と考えると40年間で1440万。

 これを1500万と考えると残りは3700万。任意の医療保険や火災保険、車の保険等を年間50万と考えると40年で2000万。残りは1700万。

 レジャー費用、遊興費を月2万と考えると40年で960万。残りは700万ちょっと。これが40年間に渡って働いた末に貯金できる額?

 まあ前提条件となっている数値が人それぞれ異なりますから、あくまであえて書けばという程度の雑な計算ですが、私の仮定では我が家に子供が二人いたら家計は破綻している可能性が大きいです。

 それが何とかうまくいっているのは、子供が生まれた頃から、節約及び貯蓄意識がひじょうに高くなったこと。シミュレーションを繰り返し、現状と先の見通しを比較しながら生活してきたこと。

 住宅ローンの繰り上げ返済を行い、退職時の負担が軽くなっていたこと。そして妻の病気、他界という大きな出来事がありましたが、その後息子との二人暮らしで予想以上に私の健康状態が早期退職をしてから改善し、息子もほとんど病気せずに育っていること。

 現役時代に株式投資等で一定の損失を抱えましたが、それが授業料となって、現在の投資はほとんどすべてがプラスに転じていること。(投資の技術が向上したのではなく、たまたまかもしれません)

 早期退職後もなんとか非常勤講師という適職が見つかり、さらにネットでの収入も得られていること等々、まあいろいろな要因が考えられますが、日々ほんの少しずつ改善というのが、効果があるような気がします。


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