スクリーニングによる銘柄選択

 このサイトの趣旨は早期退職者の生活設計がテーマで、この章は株は資産形成に役立つかという観点で始めたものです。従ってlここまで私自身の株式投資に関する基本的な考え方を披露しました。

 しかし結論から言えば、バブル期でもない限り、素人はなかなか株価で資産形成は難しいなという感想を持っています。

 それでもなんとか素人なりに、時間を味方につけて、良い銘柄を発掘できないかと考えたものが、以下の内容です。

 しかし、こうゆう方法があると言うことだけで、いくつか実践もしてみましたが、この不況時には株価もほとんど上昇しないし、むしろ下降する傾向が強いように感じましたので、今はこの方法の投資も行っていません。


証券会社のスクリーニング

 例え小額で楽しむ株式投資といっても、実際に購入するにはまとまったお金が必要になり、そのようなお金を投資するわけですから、少しでも発展性のある優良企業を選びたいと誰もが思うはずです。

 そうすると基本的には日本を代表する「トヨタ」とか「ソニー」「京セラ」さらには「ユニクロ」などを選ぶことになるわけですが、それではあまりにつまらないな、とつい考えてしまいます。

 そしていそいそと四季報株式情報誌を買い込み銘柄研究をするわけですが、四季報のような比較的客観的な資料ならともかく、株式情報誌には推奨銘柄がやたらいっぱい出ていますから、これらを買っていたら資金がいくらあっても足りません。

 しかもこれらの銘柄のほとんどは、予想後の株価がどうなったのかという検証がなされることはほとんどありません。(そのことに気が付いたのは、株式投資をはじめてだいぶ経ってからです)

 というわけで、いつからかどうせ買うなら自分なりの基準で銘柄を選んでみたいなと思うようになりました。

 その方法ですが、証券会社のページで自分の好みの条件を入力し、その条件に適合した銘柄を絞り込むという方法があることを知りました。大和証券ではスクリーニングというページに該当します。

 絞り込める条件は、PERやPBR、ROE、ROA、その他業績の伸び率、さらには自己資本比率や配当利回りといった複数の項目になります。

 これらの項目に自分の好みの数値を入れ、銘柄を絞り込み、その中からさらに業種や実績のある銘柄を選ぶと良いのではないでしょうか。

 ただしこの選び方はどちらかというと、テクニカルなチャート重視よりも、業績重視と言う傾向が強くなるように思います。


私が選んでいる基準

 スクリーニングで私が選んでいる基準は、先ず第一に有利子負債が少ないことです。

 製造業は基本的に材料を購入し、製品に仕上げて売るのが仕事だと思っていますが、購入から売却までに時間がかかるため、その間の資金繰りは通常銀行からの借り入れで行うのだと想像しています。

 しかしもともとの自己資本や貯蓄があれば、借金をしてまで材料を買う必要はないわけで、借金の金利の分だけ営業利益は上乗せできると考えました。また借金が少ないというのは、それだけで優良企業の証ではないかと考えてます。

 というわけで証券会社のスクリーニングを行うわけですが、私が利用している大和証券のスクリーニング機能には有利子負債の項目が見あたりませんので、他の条件でいくつか企業を選び、その中から有利子負債の少ない企業を選択するという方法をとっています。

 では他の条件は何かというと、先ず連結決算で考えて「PER」「PBR」あたりはどなたも考慮するのかなと思っています。これに「売上高伸率」や「純利益伸率」などを組み合わせて選択。テクニカル的な項目はあまり重視していません。

 対象は東証1部と2部の企業です。それぞれの項目に該当する数値は、平均値を目安に、自分なりの数字を考えて入力。今見てみると、PERの平均値は26ぐらいなので、たとえば10〜20というように入力し、それぞれの項目を入力し終えたら検索を押せば、自動で条件にあった銘柄を選んでくれます。


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