退職金特別金利の銀行間格差

退職金特別プランの金利を比較する(2013.10.22)
 
 退職金特別金利について有利な点と愚痴やら不満やらを書きましたが、これを利用するためには、ともかく先ず情報を集めないといけません。

 私は以下のような表を作成して、銀行の金利を比較していました。合計の欄は実際に例えば100万円預けたら1年間で利息がいくらになるかという表です。マネー雑誌にも出ているかもしれませんが、自分で苦労して情報を集めた方が実感が湧きます。

 私は近所の銀行すべてを自転車で周り、パンフレットをもらったり、その際の銀行員さんの案内の仕方や雰囲気を確かめてきました。

銀行名 場所 金利(%) 期間 合計(万円)
A ○○駅 ** 三ヶ月 ×××


 ちなみに銀行というのは、だいたい駅の近くにあることが多いですが、自宅からの交通条件も大きく左右しますから、場所のデータは絶対に必要です。

 何かのついでに銀行に行くということをしないと、交通費がもったいないです。今の預金金利は0.02〜0.05%ですから、100万円を1年間預けても、利息はわずかに200〜500円です。

 しかもここから昨日書いたように税金が取られますから、手元に残る利息はさらに減ります。

 生活費を引き出すために銀行に行くというのは日常的に行われていることですが、私はその際の時間的ロスと交通費を気にしています。

 特に自宅から2km程の金融機関であっても、車で行けば往復4km。ガソリンの消費はリッター10kmとしても0.4L消費します。1L150円ですから0.4Lなら60円。年間に銀行だけの用事で車で3〜5回往復したら、金利分が吹っ飛びます。

 理系の人間なので、ついこういったことを理屈っぽく考えて、良しそれならやはり自転車だなんて思っていますが、ともかく利便性が第一。

 次に金利は高い方がよいわけですが、当然その特別金利が適用される期間が問題です。私が調べたときは三ヶ月と六ヶ月というのが多かったです。それらを簡単に比較するなら

 金利÷(12÷期間)で計算すれば概算できます。(実際には特別金利期間以外の期間の利息も含まれますので、もう少し増えます。しかしそれらの合計から昨日書いたような税金が徴収されますから、あまりこまかいことまで考えずに概算だけした方がよいと思います。

 つまり利率2%で適用期間が三ヶ月なら、利息は 2÷(12÷3)=0.5%となり、昨日の計算になります。

 でこの値が大きい方が良いという結論になるわけですが、そこに、その銀行に行くための交通手段を加味しないと結果的に損する場合があるということです。

 実際私は5〜6箇所の銀行を調べましたが、銀行間の金利差はかなり大きくてびっくりしました。(年間で数万の差がでました)いつも使っている銀行だからというということで、安易に預けてしまうと、自宅近くの他の銀行がもっと良い金利だったと後で悔やむことになります。

 ともかく退職時にしか使えない制度ですので、よく事前に調べて利用するに越したことはないと思います。


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