国民年金、財形年金、定期預金の順に検討すべきです(2013.10.27)
老齢年金の納付率が60%しかないと言うような話を聞くと、何だか納めるのが馬鹿らしくなってくるようにも思えますが、例えば1.5万を1年間納付すれば18万。これで40年間納付を続ければ、720万円です。
65歳から老齢年金をもらえるようになりますが、現在の満額は80万円弱。つまり単純計算で
720÷80=9年間、
すなわち74歳まで生きていれば、元が取れることになります。(本来の年金は自分のために積み立てているのではなく、年寄り世代のために納付しているという矛盾はありますが)
男性の平均寿命は80歳ぐらいですから、ほとんどの人は元が取れるという計算になります。どうしてそんな大きな差がでるのかと言えば、国が補填(その財源も税金ですが)しているからです。
というわけで、少し前に月1万円でも積み立てる事が出来れば、老後は大きな自分年金として利用できると書きましたが、現状ではそれよりも国民年金をきちんと払った方が、明らかに効率がよいことになります。
つまり60歳前の若い方が貯金を始めようと思ったら、先ず国民年金保険料の納付を最優先すべきだと言うことです。(サラリーマンの方は厚生年金や共済年金に加入することによって、自動的に国民年金にも加入していることになります)
ではその次に有利な商品は何かと言うこと、財形貯蓄ではないかと思っています。私は現役時代に、もしかしたら年金が足りなくなるかもとか、場合によっては年金に上乗せして遊んで暮らそうと良からぬ企み?をしていたので、「財形年金」を利用していました。
この財形には、実は「一般財形」と「財形住宅」そして「財形年金」の三種類があります。給料やボーナスから自動的に引き落とされますので、税金と同じ感覚で貯めることが出来ます。
このメリットですが、
1.金利が高い(低金利の今はタカが知れていますが)
2.3つの財形の合計金額が550万円以下までは利子が非課税(私はこの部分に注目しました)
という二点にあります。この財形を扱っているのは一般的には大手銀行ですが、よくよく調べると証券会社も扱っていて、利子は銀行より高そうでしたので、私はそれを選択しました。(ちなみに元本割れのリスクもあると書かれていました)
デメリットは、
1.途中で引き出すと通常の貯金と同じ扱いでかなり損をする
2.積立終了後据え置き期間が設定されている場合がある(5年ぐらい)
3.加入は55歳までで最低5年以上
というぐらいだと思います。つまり途中で諦めることなく、コツコツ無理なく貯めていけるような金額が適していると言うことです。
私はボーナス併用でたぶん15年ぐらい貯めていたのではないかとおもいます。早期退職後、60歳から共済年金と合わせてこの年金が出ることが分かっていたので、ともかく57歳で早期退職してからの3年間を何とか持ちこたえればと思っていました。