退職者専用特別金利

退職予定者は金庫購入より、特別金利キャンペーンの調査を(2016.2.29) 

 ネットのニュースですが、金庫がやたら売れているそうです。どうやらこれまでの3倍ぐらいの売れ行きのようで、重さが40kg程度の物が売れ筋。

 購入の理由は銀行の金利低下が第一です。ともかく1000万円預けてもほとんど利息が付かいな現状では、休みの日にATMを使って手数料を支払ってしまうと、それだけで利息が吹っ飛びます。

 しかしだからと言って金庫を購入すれば、それだけで数万の損失になりますから、かえって損するような気がすると以前書きました。
 
 それでも自宅にお金があれば、支払い等があってもすぐにその場で支払うことができ、わざわざ銀行まで出かける必要がありませんので、利便性と言う点は優れているのかもしれません。

 ただしセキュリティと言う面では、やはり盗難が心配です。50kgぐらいの重さの金庫なら、盗難には合わないだろうと思えるかもしれませんが、金庫ごと強引に盗んでいくような輩もいますから、今度は金庫の保管場所で悩むことになりそうです。

 一方金庫を買う理由がもう一つあるそうで、それはマイナンバー制度による資産の把握を避けるためだそうです。まあ富裕層特有の悩みかもしれません。

 資産を把握されると、税金の関係で何か後ろめたいことがあるのでしょうか?私にはよくわかりません。ただマイナス金利とマイナンバー制度が金庫購入に拍車をかけていることは間違いなさそうです。

 さらにもう1点。今日この記事を書こうと思い立ったのは、今年の春にめでたく退職をされる方を対象に、銀行が新たな預金を確保するために、退職者だけが利用できる特別金利のキャンペーンを行っている時期だと思ったからです。

 普通預金の金利が0.001%という現状の中で、退職者だけが享受できる特別金利があります。1年間だけですが、通常の金利に比べると非常に大きな金利設定です。

 私も退職時に某銀行に預け、1年間だけですが数万の利息を得ることができました。その後、そのお金の原資は息子の大学の授業料に消えていますが、まあそれでも有効活用できたと思っています。

 「退職者専用特別金利」と言うような語句でネットを検索すると、自分が利用している銀行に設定があるかどうかはすぐに分かると思います。

 さらに年金等の振込先を特定の銀行に指定すると、優遇金利や優遇ポイントを受けることも出来ます。この辺りは、利用者側の情報収集力によるところが大きいと思います。


表紙に戻る 資産運用(株式) 投資信託